くればいいのに

くればいいのに - KREVA

『くればいいのに』は、2007年にリリースされた日本のラッパーKREVAの楽曲で、彼のソロキャリアの第三作目となるアルバム『よろしくお願いします』から先行シングルとして公開されました。この曲には日本のロックバンドスピッツの草野マサムネがゲストボーカルとして参加しており、二人のコラボレーションは非常に注目を集めました。

背景とコラボレーションのきっかけ

2007年5月、渋谷センター街に「KREVA×?＝なんかすごい新曲」という謎めいた広告が掲示され、この広告によって多くのファンの期待が高まりました。5月25日にはその?の部分に草野マサムネの名前が挙げられ、彼とのコラボレーションが正式に発表されました。このコラボの背景には、2005年にKREVAがヒップホップMCとして初めて出演した音楽イベント「ロックロックこんにちは!」があり、その後もKREVAが2006年に再度出演したことを機に両者の交流が始まりました。KREVAから草野に直接オファーを出し、実現したこのコラボレーションは、ファンにとって待望のものでした。

評価と反響

『くればいいのに』はリリース後、数多くの批評家から高い評価を得ました。音楽サイトVibe-net.comの成瀬雅俊は、「草野マサムネが歌うサビとKREVAの作り出すメロディが見事に調和し、草野の声がその調和をより美しく仕上げている」と絶賛しました。また、CDジャーナルは「会いたくても会いに行けない切ない情感が美しいメロディで描かれている」とコメントし、楽曲の持つ感情深さを強調しています。AWAも「切なさを込めたリリックのKREVAのラップと、草野マサムネの歌声の対比が素晴らしい」と述べ、この曲の絶妙なコラボレーションを称賛しました。

チャート成績

オリコン週間シングルチャートにおいて、『くればいいのに』は初登場4位を記録しました。この結果により、KREVAはこれまでのシングル『スタート』の最高位6位を超え、自己最高位を更新することに成功しました。これはKREVAにとって重要なマイルストーンとなりました。

ライブパフォーマンス

この楽曲は2007年7月16日に開催されたap bank fes '07でもパフォーマンスされ、KREVAと桜井和寿が共演しました。この際、桜井は草野のパートを歌い、観客に感動を与えました。また、8月21日に行われた「スピッツ20周年祭り」でも、KREVAと草野が初めて共演して『くればいいのに』を披露し、観客を魅了しました。

演奏陣

この曲の演奏にはKREVAが全トラックを担当し、草野マサムネはボーカルおよびアコースティックギターを担当しています。加えて、杉本哲哉がアコースティックギターの演奏及び録音・ミキシングを手掛けています。

この楽曲は、日本の音楽シーンにおけるラップとロックの融合を象徴したものとして、多くのリスナーに愛されています。

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