くろしおくん

高知県の顔、くろしおくん

くろしおくんは、高知県のイメージキャラクターとして、県内外で広く親しまれています。そのデザインは、愛知県在住の女性によって手掛けられました。土佐湾を流れる黒潮をモチーフにした、親しみやすいキャラクターです。

誕生と活躍の歴史

1997年12月、高知県がイメージキャラクターを公募したことが、くろしおくん誕生のきっかけです。

2002年には、高知で開催された「よさこい高知国体」のマスコットとして大活躍しました。この国体を機に、くろしおくんは高知県の顔として広く認知されるようになります。

2008年3月1日から2009年2月1日にかけて開催された「花・人・土佐 であい博2008」でも、シンボルキャラクターとして活躍しました。国体後も継続してイベントに登場し、その人気を不動のものとしました。

2022年には無料化され、より身近な存在となっています。

知られざるエピソード

国体開催に合わせて公募されたくろしおくんは、他の国体マスコットとは異なり、国体後も引き続き高知県のイメージキャラクターとして活躍することが決定していました。これは、くろしおくんのデザインとコンセプトが、高知県のイメージに合致していたことの証でしょう。

国体の啓発のために製作されたぬいぐるみは、製作時期によっていくつかのタイプが存在します。これは、くろしおくんの人気が高まるにつれて、様々なニーズに対応する必要があったためと考えられます。

国体開催直前には、くろしおくんの着ぐるみを担当する県職員が不足していることが報道されました。しかし、この報道をきっかけに、ボランティアの申し出や市町村からの貸し出しの問い合わせが多数寄せられ、くろしおくんへの期待と関心の高さが伺えました。

国体秋季大会開会式前日には、JR四国が特急「くろしおくん」号を特別運行しました。車両には、くろしおくんの絵柄が描かれたヘッドマークが掲げられ、国体を盛り上げました。国鉄・JRの列車愛称名に国体マスコットの名前が採用されたのは、くろしおくんが初めてであり、2017年現在でも唯一の例です。

国体開催当時、くろしおくんのグッズは爆発的な人気を博し、用意されていたぬいぐるみは競技初日の午前中に完売しました。その人気ぶりは地元メディアに「国体史上最強のマスコット」と評され、高知県出身の漫画家であるやなせたかし先生も、くろしおくんを絶賛しました。

県の広報紙「さんSUN高知」では、くろしおくんを主人公にした4コマ漫画が連載されました。この漫画は、国体終了後もタイトルを変えて継続され、くろしおくんの魅力を広く伝えました。

2008年には、高知市春野郷土資料館でくろしおくんをテーマにした展示会が開催され、多くのファンが訪れました。国体マスコットをテーマにした展示会は非常に珍しく、くろしおくんの歴史と魅力を再発見する貴重な機会となりました。

現在のくろしおくん

現在も、くろしおくんは高知県のイメージキャラクターとして、県主催のイベントや催しなどで活躍しています。その愛らしい姿は、子供から大人まで、多くの人々に親しまれています。

土佐湾沖を流れる黒潮をモチーフにしたくろしおくんですが、登場から20年近くが経過した現在でも、クジラなどと間違われることがあるようです。しかし、それもまた、くろしおくんの愛嬌と言えるかもしれません。

関連情報

• - マスコットキャラクター一覧
• - ゆるキャラ
• - 高知県

外部リンク

• - くろしおくん - 高知県

くろしおくんは、高知県の自然と文化を象徴する、大切な存在です。これからも、高知県の魅力を発信するメッセンジャーとして、活躍を続けてくれることでしょう。

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