けものみち (漫画)

概要

『けものみち』は、暁なつめによる原作にまったくモー助と夢唄が作画を手掛けた漫画作品で、2017年の1月号から2024年の10月号まで『月刊少年エース』で連載されました。また、2019年には「旗揚!けものみち」のタイトルでテレビアニメが放送されました。物語の主人公である柴田源蔵は、ケモノ好きな覆面プロレスラーで、「ケモナーマスク」として特訓に励んでいます。

あらすじ

物語の始まりは、源蔵が試合前に異世界に召喚され、姫巫女から魔王と魔獣を退治するように頼まれるところから。全くケモノに対して怒りを覚えた源蔵は、姫にジャーマン・スープレックスをかけて逃げ出します。異世界に流れ着いた源蔵は、魔獣を殺さず手懐ける「魔獣ハンター」としての活動を始め、ペットショップ「けものみち」を開業しようとしますが、ここに異世界ならではの壁が立ちはだかります。ペット文化が未発達であり、源蔵が愛情をかけたペットたちを手放そうとしないために、ショップは赤字が続いてしまうのです。

そんな中で、源蔵は大食いドラゴン娘の花子と、彼女の従者にあたるヴァンパイアのカーミラを雇い入れ、賑やかで時には騒がしい日常が展開されます。異世界の人々や魔獣たちとの交流を通じて、源蔵がどのようにして「けものみち」を繁盛させるのかが、物語の楽しさの一部となっています。

登場人物

柴田 源蔵

源蔵は、ケモナーマスクとしてリング上で活躍するプロレスラー。彼はケモノに対して非常に愛情を抱いており、自身のポリシーに従った行動を常に取っています。しかし、ケモノに対する執着が強すぎるため、時折トラブルを引き起こします。

ひろゆき

源蔵と一緒に異世界に召喚される小型の雑種犬。彼の存在は、源蔵の心の支えであり、その希少な姿が「けものみち」の魅力を高めています。

シグレ

狼獣人の少女で、実務能力が高く源蔵の経営を助けています。彼女は借金を抱えながらも、源蔵に対して時折辛辣な言葉を投げかけることもありますが、彼をしっかり支える存在でもあります。

花子

魔王配下四大公爵家の長女であり、人化したドラゴン。大食いという珍しい特技を持ち、源蔵のもとで働く中、彼との関係がどのように進展していくのかが見どころです。

カーミラ

花子の従者であるレッサーヴァンパイア。彼女は花子に対して非常に忠実で、源蔵との間で繰り広げられるコミカルなやり取りが特徴です。

制作と背景

本作は、暁なつめが別の人気作品と同時に連載する中で生まれました。これにより原作と作画のスタイルが融合し、独特なキャラクターたちとストーリー展開が誕生しました。コメディとファンタジーが巧妙に組み合わさることで、多くのファンを魅了し続けています。アニメ化に際しても、ペットショップ開店前のストーリー展開やプロレスの要素が追加され、新たな視点からの楽しみ方が生まれました。

『けものみち』は、ケモノと人間との心温まる交流が描かれる、笑いと冒険に満ちた物語です。異世界での生活を通じて、源蔵と彼の仲間たちがどのように成長し、困難に立ち向かうのか、ぜひその目で確かめてください。

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