けん玉ワールドカップ廿日市

けん玉ワールドカップ廿日市 (KWC)

けん玉ワールドカップ廿日市（Kendama World Cup Hatsukaichi, KWC）は、グローバルけん玉ネットワーク（GLOKEN）が主催する、けん玉の世界的な競技大会です。けん玉の量産が始まった地、広島県廿日市市で開催され、2020年、2021年のオンライン開催を含め、2021年で8回目を迎えました。

大会概要

2014年に廿日市市とGLOKENが協力し、第一回大会が開催されました。翌年には、地元廿日市市に本社を置く株式会社ウッドワンがメインスポンサーとなり、大会名も「ウッドワンけん玉ワールドカップ廿日市2015」と改称されました。

賞金

第一回大会の優勝賞金は30万円でしたが、第二回以降は50万円に増額されました。2018年には最高額の150万円が用意されましたが、オンライン開催となった2020年、2021年は10万円となっています。けん玉の大会としては比較的高額な賞金が設定されています。

競技方式

予選

予選は3人1組で行われます。各選手は制限時間3分間で、トリックリストに掲載されたレベル1～10の技の中から5つを選び、その成功を競います。これを2回行いますが、2回目のチャレンジでは1回目とは異なる5つの技に挑戦する必要があります。技に挑戦する前に審判役に技を指定し、成功するとその技のレベルに応じた得点が与えられます。1回のチャレンジでの満点は50点、合計100点満点です。使用できるけん玉は1回のチャレンジにつき1つのみで、2回目のチャレンジでは別のけん玉を使用することも可能です。予選上位24名と、特別枠8名を加えた計32名が決勝に進出します。同点の場合は、決勝と同じ採点方法で順位が決定されます。

決勝進出者

シード枠として、過去3年間のKWC優勝者、北米、ヨーロッパ、アジア選考会での優勝者の最大6名が決勝へ進出できます。
当日予選では、シード枠を除く上位25名が決勝に進出できます。
また、特別枠として、決勝進出者のいない国・地域から各国・地域1名ずつ、当日予選の得点上位3名までが決勝に進出できます（ただし、予選の得点が40点以上であることが条件）。さらに、男女別で当日予選の通過者で小数になった性別の選手数が20％を上回らない場合、小数となった性別の決勝進出者以外から上位1名が決勝進出できます。

決勝

決勝では、出場者はステージ上でレベル3～12（2014年、2015年はレベル3～10）の技を3分間のできるだけ多く成功させることを目指します。得点は、成功した技のレベルを二乗した数で計算されます（例：レベル12→144点、レベル11→121点、レベル10→100点）。さらに、レベル11の技には30点、レベル12の技には50点のボーナス点が加算されます（例：レベル11→151点、レベル12→194点）。ただし、同じ技での加点は1回のみです。決勝の順位は、決勝での得点と予選の得点の合計点で決定されます。

使用けん玉の規定

使用できるけん玉には規定があり、大会前にチェックを受ける必要があります。

けんの高さ：170mm
玉の穴の直径：23.5mm（10円玉サイズ）
玉の穴は1つ（糸穴を除く）
けん玉の皿は3つ
取り外し可能なアタッチメントは禁止
磁石および磁性塗料の使用禁止

問題点

予選では選手が交代で審判を務めるため、公平なジャッジが難しいという問題点が指摘されています。

大会結果

過去の大会結果については、詳細な記録が残されています。

第1回大会（KWC2014）
第2回大会（KWC2015）
第3回大会（KWC2016）
第4回大会（KWC2017）
第5回大会（KWC2018）

外部リンク

GLOKEN Global Kendamas Network - グローバルけん玉ネットワーク

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