ここはふるさと 旅するラジオ

ここはふるさと旅するラジオ

『ここはふるさと旅するラジオ』は、NHKラジオ第1で放送された人気のラジオ番組であり、2005年4月にスタートしました。放送開始当初は「こんにちは!80ちゃんです」として、NHKの放送80周年を記念する形で企画されました。新たに導入された移動スタジオ機能を持つ中継車「80ちゃん号」を用いて、リスナーに日本各地の魅力を伝えることを目指しました。

番組は、各週で一つの都道府県を特集し、その地元の魅力や風景を生中継で届ける形式で展開されました。特に、地元のタレントや文化人をゲストに招いてミニライブを行うことが多く、地域の特色や文化も併せて紹介されました。放送時間は、2005年度開始当初から月曜日から土曜日の昼12:30から12:55に設定されており、その後も様々なタイムスケジュールで放送されました。

番組の歴史と展開

番組は、2008年度からは『ふるさとラジオ』の一部として放送される形に変わり、2011年度には独立した番組として再スタートしました。この期間中、番組は日本縦断を5回行い、全国各地に足を運びました。地域のトピックや文化、さらには復興支援に関する特集なども組まれ、リスナーの関心を集めました。

特に2011年以降、東日本大震災を受けた特集が組まれ、被災地域からの中継が行われることも多くなりました。震災後の特集では、被災地の復興を支援する意味合いも込めて、地元出身のゲストが参加し、その地域の音楽や文化をリスナーと共有する場ともなりました。

司会者と音楽

番組は、開始当初は複数のアナウンサーがローテーションで主持しましたが、2012年度以降は地域の放送局のアナウンサーが中心になり、彼らがその地域の特性をよく知ることから、より親しみやすい内容へと進化しました。また、テーマ曲も番組の雰囲気を醸し出す重要な要素であり、坂本冬美やあさくさ少女歌劇団など、様々なアーティストの楽曲が使われました。

終了と影響

残念ながら、2019年3月22日をもって番組は終了しましたが、その影響は今なお多くのリスナーに残っています。日本の各地の風景や文化、さらにはそれぞれの地域での人々の思いを、リスナーと共有し続けたこの番組は、ただの情報番組にとどまらず、聴取者との心の距離を縮める役割を果たしました。

この番組を通して、多くの人々が日本各地の魅力を再発見し、地域文化に対する理解が深まったことでしょう。

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