こちら女学院前 伊集院与作のまろはごきげん!

こちら女学院前 伊集院与作のまろはごきげん！

1982年4月10日から1983年3月26日まで、ニッポン放送で放送された「こちら女学院前 伊集院与作のまろはごきげん！」は、覆面パーソナリティの伊集院与作が担当したユニークなラジオ番組です。本番組は、音楽紹介や女子校生からの情報発信を中心に展開され、特に『ギャルズベストテン』という日本初の女子のみが選ぶランキングが人気を博しました。

番組の魅力と構成

「伊集院与作」は、金持ちのぼんぼんという設定で、世間知らずなキャラが特徴です。彼は自らの放送局「JO与作」として番組を進行し、音楽の紹介や女子校に特化したレポートを行いました。

レポートの対象は女子大学や女子高校、女子中学など、多岐にわたり、キャンパス内の活動や喫茶店、ディスコ、スポーツなどの流行を紹介することに力を入れていました。この番組には、女子レポーターとして「あやめ」や「リンダ」などが出演し、彼女たちの軽妙な会話で構成されたコーナー『忍者ギャル・レポート』も話題になりました。

さらに、伊集院与作のトークが公家言葉を交えて entertaining （面白い）なものになり、少しエッチな話題も織り交ぜて視聴者を引き込みました。彼の「まろは、ごきげんじゃぞ」という口調は、リスナーにとって一つのキャッチフレーズとなりました。

広告では「まろは音楽が好きだ。どうにもとまらなくゴキゲン！50Minutes Non Stop Music」というキャッチコピーが印象的でした。

キャラクター設定

伊集院与作は非常に富裕なキャラクターで、金持ちの特徴を活かした設定がなされていました。彼の家には839部屋もあり、彼自身の部屋は80畳と広大。さらに、彼のベッドは10畳というサイズで、「札布団」が使われています。執事は約30人おり、その生活感はリスナーには想像もつかないものでした。

彼の車にはダイヤモンドが施されたロールスロイスがあり、生涯100人以上の家庭教師がついて教育を受けてきたため、世間での常識には疎いところがありました。しかし、音楽に関しては非常に卓越した感性を持ち、彼が所有するレコードの数はなんと50万枚にも及びます。

最終回とその後

1983年3月26日、番組は最終回を迎えました。この回のエンディングで、伊集院与作の正体が西城秀樹であることが告白され、リスナーを驚かせました。普段から「西城秀樹に似た声」「何度聴いても西城秀樹にしか聞こえない」といった評判があったため、彼の告白は納得がいくものでした。

放送時間は、最初の半年間は毎週土曜日の17:00から50分間、その後は17:10から60分間に変更され、数々の名場面を作り上げました。特に1982年12月4日の放送には、松田聖子がゲストとして出演するなど、豪華なラインアップも魅力の一つでした。

全体として、「こちら女学院前 伊集院与作のまろはごきげん！」は、音楽と女子校文化を独特の視点で伝える番組として、多くのリスナーに親しまれました。

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