こち亀銅像

こち亀銅像

概要

東京都葛飾区亀有にあるJR亀有駅周辺には、国民的人気漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』に登場する個性豊かなキャラクターたちの姿を模した銅像群が設置されています。これらはまとめて「こち亀銅像」と呼ばれ、作品の舞台となった亀有の街を訪れる人々を楽しませています。

設置の経緯と数

最初の「こち亀銅像」は、作品連載30周年を記念して2006年2月11日に登場した「両津勘吉像」です。これ以降、ファンや地域住民に親しまれる新たなシンボルとして、順次、像の数が増やされていきました。2016年8月9日現在までに設置された銅像は、大小合わせて合計15体にも上ります。これらの銅像は、伝統的な銅器製造で知られる富山県高岡市の竹中銅器（旧・竹中製作所）によって製造されました。

過去の事件

街のシンボルとして多くの人々に愛される一方で、残念ながら過去には心ない行為も見られました。2010年4月20日には、「サンバ両さん像」が何者かによって損壊され、マラカスを持っている左腕が折られるという事件が発生しました。また、そのわずか1ヶ月後の2010年5月19日にも、「麗子像」が曲げられるという事件が起きています。これらの事件は、地域のシンボルである銅像への敬意を持つことの重要性を改めて問いかける出来事となりました。

銅像一覧

亀有駅構内の案内板に基づいた番号順に、2016年8月9日時点で設置されている15体の銅像は以下の通りです。これらの銅像は、それぞれが異なるポーズや表情をしており、亀有の街の様々な場所に点在しています。

1. 両津勘吉像
2. 薔薇と麗子像
3. ダブルピース両さん像
4. ひとやすみ両さん像
5. 敬礼両さん像
6. 両津勘吉祭り姿像
7. ようこそ亀有へ両さん像
8. サンバ両さん像
9. 少年両さん像
10. 本田像
11. ワハハ両さん像
12. 少年よ、あの星を目指せ！両さん像
13. 中川像
14. 麗子像
15. ようこそ こち亀の街へ！両津・中川・麗子がお出迎え！像

移設情報

これらの銅像のうち、No.14の「麗子像」は、かつて設置されていた場所から移設されています。現在は、亀有駅南口にある商業施設「イトーヨーカドー（リリオ館）」の敷地内に設置されています。そして、この移設によって空いたかつての場所には、新たにNo.2の「薔薇と麗子像」が設置され、現在に至っています。

亀有の街とこち亀銅像

「こち亀銅像」は、単なるモニュメントではなく、作品のファンが聖地巡礼として亀有を訪れる際の主要な目的の一つとなっています。銅像を探しながら街を散策することで、作品の世界観を感じるとともに、亀有の魅力的な商店街や公園なども楽しむことができます。これらの銅像は、地域活性化の重要な役割を担っており、亀有が「こち亀の街」として全国に知られるきっかけの一つともなっています。

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