ごめんやす馬場章夫です

ごめんやす馬場章夫です

『ごめんやす馬場章夫です』は、1972年10月9日から2003年9月26日まで放送された毎日放送ラジオ（MBSラジオ）の生ワイド番組です。この番組は放送終了時点で、日本の民放ラジオ局で最も長期間に渡って続いた生ワイド番組であり、約31年間という長寿を誇ります。パーソナリティには探検家でもある馬場章夫が参加しており、様々な地域の取材を行い、その内容をリスナーと共有するスタイルで人気を博しました。

番組名の「ごめんやす」は、京都弁で「ごめんください」を意味し、この地域密着の表現がリスナーに親しみを与える要因となりました。番組は、構成作家やアシスタントたちの協力により成り立っており、特に香住春吾や青木一郞などがその背後にいました。

放送は毎週土曜日に行われ、その都度馬場が各地で取材した内容を翌日の日曜日の生放送で報告する形を取っていました。これにより、リスナーは新鮮な情報をリアルタイムで受け取ることができ、様々なテーマに関する興味深い話を楽しむことができました。1993年には、日本民間放送連盟賞のラジオ生ワイド部門で優秀賞を受賞するなど、そのクオリティも高く評価されていました。

また、年に数回行われる「出前放送」では、関西のさまざまな場所から公開生放送を実施しました。これにより、リスナーとの距離を縮め、番組に参加する楽しさを提供しました。放送期間中は、阪急グランドビルの自社スタジオや、スポーツイベントの特別中継も行い、多彩な内容でリスナーを楽しませました。

番組の放送時間は、毎週土曜日の午前11時30分から午後1時30分までで、様々なコーナーが設けられていました。たとえば、リスナーの身近な話を紹介する「電話訪問 うちの人たち」や、取材内容を報告する「取材報告」などがあり、情報番組としての一面を持っていました。また、番組としてのユニークな試みとして、「ばんちゃん語録」や「代理参拝」などの特集コーナーもありました。これらのコーナーは馬場の個性や感性を大いに反映したものであり、リスナーの参加を促す工夫が凝らされていました。

2003年9月26日に番組は最後の放送を終えましたが、翌週からは『ごめんやす馬場章夫のボラボラわーるど』として新たにスタートしました。このように、当番組は放送業界において大きな影響を残しており、後続の番組にもその精神は受け継がれていきました。

さらに、馬場章夫は著名なアシスタントたちと共にリスナーとのインタラクションを大切にし、特に小山乃里子や鳥居睦子といったアシスタントたちは、馬場にとってかけがえのないパートナーでした。彼らの厳しいツッコミや会話のキャッチボールは、番組をより面白く、リスナーにとっても親しみやすいものにしていました。

最終的に、番組は多くの人々に愛され続け、日本のラジオ番組史に名を刻むこととなりました。馬場章夫の独特のキャラクターと、リスナーとの強い絆が生み出したこの番組の魅力は、今でも多くの人に記憶されています。

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