さいたまダービー

さいたまダービー：埼玉を二分する激闘

さいたまダービーは、Jリーグに所属する浦和レッズと大宮アルディージャの間で行われる、日本国内でも有数の盛り上がりを見せるダービーマッチです。両クラブが、ともに埼玉県さいたま市をホームタウンとしていることが、この名称の由来となっています。

ライバル都市の意地

さいたまダービーは単なるチーム同士の対戦に留まらず、ライバル都市間のプライドをかけた戦いという側面も持ち合わせています。かつて県内最大の人口を誇り、県行政の中心を担っていた旧浦和市と、商業都市として発展してきた旧大宮市の間には、歴史的にライバル意識が存在していました。この都市間の軋轢が、ダービーマッチにさらなる熱狂と緊張感をもたらしているのです。

このダービーマッチは、WEリーグの三菱重工浦和レッズレディース対大宮アルディージャVENTUS戦でも繰り広げられ、女子サッカー界においても注目を集めています。

過去の戦績

過去の対戦成績は以下の通りです（2024年10月19日時点）。

リーグ戦

浦和レッズ：12勝7分9敗
大宮アルディージャ：9勝7分12敗

カップ戦他

浦和レッズ：9勝0敗
大宮アルディージャ：0勝9敗


リーグ戦では浦和レッズがわずかにリードしているものの、両者の間には実力が拮抗しており、常に白熱した試合が繰り広げられています。カップ戦においては浦和レッズが圧倒的な強さを見せています。

Jリーグ準備期のエピソード

Jリーグが発足する以前の準備段階において、チーム名から企業名を外すことが検討されました。当時、元埼玉県サッカー協会副会長であった松本暁司氏は、川淵三郎氏（現・日本サッカー協会名誉会長）に対し、「浦和」という名称を使用した場合、大宮のサポーターからの支持を得ることが難しくなるのではないかと懸念を伝えました。これは、両市間のライバル意識の根深さを示すエピソードと言えるでしょう。

関連情報

* 日本のダービーマッチ

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