さいたま市子ども家庭総合センター

さいたま市子ども家庭総合センター（あいぱれっと）について

さいたま市子ども家庭総合センター、通称あいぱれっとは、埼玉県さいたま市浦和区に位置する、子どもとその家庭を支援するための専門機関が集まった施設です。このセンターは、様々な課題に直面する家庭に対し、連携して一元的に相談対応を行う「ワンストップショップ」としての役割を果たしています。

施設の背景と経緯

このセンターは、JR与野駅近くにある旧浦和市立大原中学校の跡地に、総工事費約52億円を投じて建設されました。大原中学校が移転した1984年以降、長年にわたってその土地の活用方法が定まらず、また現地の旧校舎は浦和文化財資料室などとして一部利用されていました。さらに、一時的に更地にされた後、2018年4月に新たに設立されたこの施設は、地上4階建てで延べ床面積約1万2500平方メートルの大きさを誇ります。

施設の構成と機能

センターの1階には、「なんでも子ども相談窓口」と、10代後半から30代までの若者に向けた「なんでも若者相談窓口」が設けられています。また、乳幼児が安全に遊べる「ぱれっとひろば」や、小学生向けの屋根付き運動場、中高生のための活動スペース、ダンススタジオも備えており、地域住民の憩いの場としても機能しています。「ぱれっとひろば」では、子どもコンシェルジュが常駐し、遊びを通じた支援を行っているため、保護者も安心して利用できます。

2階から4階には、さいたま市児童相談所やこころの健康センター、総合教育相談室（あいぱれっと教育相談室）、男女共同参画推進センター分室、発達障害児生活支援室など、専門的な支援を行う機関が集約されており、個別のニーズに応じた相談支援を行っています。加えて、児童福祉法に基づく「子どもケアホーム」も設置されており、心理的な困難を抱える15歳から18歳未満の若者に対する学業や就職に向けたサポートを提供しています。

子育て支援の拠点として

さいたま市では、「子育て楽しいさいたま市」の実現を掲げ、あいぱれっとをその拠点と位置づけています。子育てに関する研究や研修も行っており、地域全体で子育てを支援する体制を整えています。このように、多角的かつ包括的な支援を通じて、地域の子どもと家庭に対するサービスの質を向上させ、安心して子育てを行える環境を作り上げています。

沿革

あいぱれっとの設立に関する歴史は、2013年度に基本設計が決定されたことから始まります。2015年12月に着工が行われた後、2017年10月に竣工、そして11月に愛称が「あいぱれっと」と決定されました。市民が愛称を公募し、最終的に選ばれた名前は、多くの候補の中から選ばれたものでした。2018年には、各種相談所が移転開所し、4月には本格的にオープンしました。

アクセス

あいぱれっとへのアクセスは、京浜東北線の与野駅から徒歩約7分で、通いやすい立地にあります。地域の中心的な存在として、子ども家庭と向き合い続けるこの施設は、多くの家庭にとって重要なサポートを提供し続けています。

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