さくら!咲きますッとは？意味をやさしく解説

さくら!咲きますッ

『さくら!咲きますッ』は、麻生いずみによる日本の漫画作品で、双葉社の『Jour』にて1999年5月号から2000年4月号まで連載されました。単行本（文庫版）は全1巻で刊行されています。

あらすじ

主人公の小林さくらは、大学の陸上部で長距離走に取り組んでいましたが、4年間目立った記録を残すことができず、就職活動も思うように進まず、落ち込んでいました。そんなある日、アルバイト先の出店でJリーグのチーム、浦和レッド・スターズのファン感謝デーに参加します。そこで、シュートスピード測定に挑戦したさくらは、なんと100km/hを記録。その才能を見込んだ草サッカーチーム、フォクシー・レディースの竹内にスカウトされ、チームに加入することになります。

しかし、サッカーは全くの未経験。最初は自分の思い通りにプレーできず、苦労の連続です。それでも、さくらはチームメイトとの交流や練習を通じて成長し、新たな目標を見つけていきます。

登場人物

フォクシー・レディース

さくら以外は全員元Lリーガーという実力派の草サッカーチーム。

小林さくら（こばやしさくら）
背番号12。4月15日生まれの23歳。長野県出身。ポジションはFW。
大学時代は陸上部に所属し長距離走を専門としていたが、目立った記録は残せず。就職活動も難航していたが、フォクシー・レディースにスカウトされたことをきっかけに、Lリーガーを目指すことになる。
エルシー・コーヒーの社長である松岡一興との出会いをきっかけに、同社に就職。また、浦和レッド・スターズの高樹慎也と恋仲になる。
元来利き足は右だが、球技経験がないため左足でも遜色なくボールを蹴ることができる。
竹内（たけうち）
背番号8。浦和レッド・スターズのファン感謝デーでさくらをスカウトした人物。サッカー初心者のさくらを何かと気遣う。
及川厚子（おいかわあつこ）
背番号11。ポジションはFW。既婚者で、出産のため一時チームを離れていたが復帰。
元Lリーガーとしてのプライドが高く、当初はサッカー未経験のさくらに厳しく当たる。
中島（なかじま）
背番号6。ポジションはMF。独身。
実家は中華料理店を営んでおり、出前の手伝いなどをしている。
かつては及川と同じLリーグのチームに所属していたが、チームが消滅したため、現在は家業を手伝いながらフォクシー・レディースでプレー。
Lリーグ時代から持久力不足が課題で、フルタイムでのプレーが難しい。Lリーグへの復帰を夢見ている。
岩村（いわむら）
背番号5。元Lリーガー。
岸田秀子（きしだひでこ）
背番号7。9月12日生まれの27歳。ポジションはFW。愛称はヒー子。元Lリーガー。

浦和レッド・スターズ

高樹慎也（たかぎしんや）
背番号27→5。27歳。ポジションはDF。
大学卒業後、浦和レッド・スターズに入団。試合中の負傷で離脱した選手に代わり出場して以来、レギュラーの座を掴み、チームを支えている。
さくらのことを時にアドバイスを送り、時に見守るなど、彼女の成長を支える。
池ノ端（いけのはた）
ポジションはDF。高樹がイエローカード累積で出場停止になった試合に、高樹に代わって先発出場する。

浦和ペガサス

エルシー・コーヒーが親会社となり設立されたLリーグの新チーム。

黒木孝至（くろきたかし）
浦和ペガサスの監督。かつては浦和レッド・スターズのセンターバックとして活躍していたが、怪我によって高樹にレギュラーの座を奪われ、引退を余儀なくされた。
早坂美和子（はやさかみわこ）
ポジションはMF。トップ下の司令塔。15歳の中学生で、アメリカ出身。
藤崎友加（ふじさきゆうか）
エルシー・コーヒー浦和工場に勤務するOL。さくらと共に浦和ペガサスの入団テストを受験し合格。ポジションはGK。身長178cm。

その他

高樹俊太（たかぎしゅんた）
背番号2。中学生。愛称はチビ太。浦和レッド・スターズの高樹慎也の弟。
ポジションはDF。負けず嫌いな性格。
松岡一興（まつおかかずおき）
エルシー・コーヒーの社長。高樹慎也とは大学の同級生。
松岡一興の父（まつおかかずおきのちち）
エルシー・コーヒーの会長。サッカー好きで、女子サッカーのアマチュアチーム大会のスポンサーも務める。
小林さくらの父（こばやしさくらのちち）
長野で果樹園を経営。
小林さくらの母（こばやしさくらのはは）
就職が決まらないさくらのことを心配している。
小林さくらの兄（こばやしさくらのあに）
果樹園を手伝っている。
悟（さとる）
さくらの両親が計画した見合い相手。
大澤エリ（おおさわえり）
人気女優。高樹慎也の元恋人。

単行本

双葉文庫名作シリーズ（双葉社）全1巻、ISBN 4-575-72375-4

さくら!咲きますッ