さくらテイル

さくらテイル -the tale of cherry blossoms septet-

2009年10月30日、Fizzより発売されたPC用美少女ゲーム『さくらテイル -the tale of cherry blossoms septet-』は、現代日本と似たロベリア王国を舞台にした学園恋愛アドベンチャーゲームです。Fizzの4作目であり、『恋もも』と同様に春の季節を背景に、個性豊かな6人のヒロインと主人公の青春物語が展開します。

ゲームの世界観

物語の舞台となるロベリア王国は、現代日本とよく似た文化を持ちながらも、王族や貴族、騎士団といった階層が存在する独特の社会構造を持っています。国民は日本風と西洋風(特にフランス風)の名前を持つ人物が混在しており、通貨単位はグラース(1グラースは約100円)が使われています。また、剣術競技「トリヴィアム」が盛んに行われています。

教育機関は、ファーストスクール(小学校)、セカンドスクール(中学校)、サードスクール(高等学校)、フォーススクール(大学)と呼ばれ、主人公たちは王都ダールグレン近郊にある名門学園「王立春宵学園」に通っています。

王立春宵学園は広大な敷地に、駒鳥寮(男子寮)、鶯寮(女子寮)、そして食堂や大浴場を備えた男女共用の大瑠璃棟といった施設を擁しています。寮生は夜10時から朝6時以外、自由に異性の寮に出入りできます。学園内には、貴族のみが立ち入り可能な貴族特区や、ショッピングモール、喫茶店「Winter Camellia」なども存在し、充実した学園生活を演出しています。

ストーリー

主人公の新條正宗は、王立春宵学園への入学を機に一人暮らしを始めます。入学式での騒動をきっかけに上級生と出会い、容姿が変わった幼馴染みと再会。新たな学園生活の中で、正宗は様々な出会いと出来事を経験し、成長していきます。

登場人物

メインキャラクター

新條 正宗(しんじょう まさむね):主人公。王立春宵学園の新入生(第85回生)。勉強は苦手だが、剣道部勧誘を受けるほど運動神経は良い。
奄美 みかげ(あまみ みかげ):正宗の幼馴染。優しく温厚な性格だが、長い前髪で陰気な印象を持たれがち。料理が得意。
相羽 朋乃(あいば ともの):正宗の同級生で親友。とある事情で男装して男子寮で生活している。数学が得意だが、ネガティブ思考に陥りやすい。
リディ・ド・ル・フェーヴル(Lydie de Le Fehver):1年飛び級の才女。貴族出身で気が強く負けず嫌い。兄のエドゥアールを敵視している。
若葉 凜子(わかば りんこ):2年生。無類の読書家で近眼。裏の顔として「怪盗メルクーリオ」として活動している。
郁子(かおるこ)・リビングストン(Kaoruko Livingstone):正宗のクラスメイト。無邪気で子供っぽい性格。
* 美和 文月(みわ ふづき):3年生。物腰が柔らかく、大人っぽい雰囲気を持つ。寮母の祖母の手伝いをしている。

サブキャラクター

その他、個性豊かなサブキャラクターたちが物語を彩ります。学生、教師、王室関係者など、多様な人物が登場し、複雑に絡み合う人間関係が描かれています。

音楽

OPテーマ「さくらフィロソフィー」(歌:榊原ゆい)、挿入歌「わたしのつばさ」(歌:風音)、EDテーマ「さくらのように。」(歌:青葉りんご)など、魅力的な楽曲もゲームを盛り上げます。

ファンディスク『さくらのしっぽ 〜さくらテイルファンディスク〜』

2010年11月26日に発売されたファンディスク『さくらのしっぽ』は、本編では描かれなかったエピソードや、新たな展開が楽しめる内容となっています。

まとめ

『さくらテイル』は、魅力的なキャラクター、緻密に描かれた世界観、そして個性的なストーリーで、多くのプレイヤーを魅了した作品です。春を舞台にした、青春と恋の物語をぜひ体験してみてください。

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