ささみさん@がんばらない

『ささみさん@がんばらない』

『ささみさん@がんばらない』は、日日日によって書かれた日本のライトノベルです。イラストは左が担当し、2009年12月から2013年6月まで小学館のガガガ文庫から全11巻が発売されました。本シリーズは完結編である第12巻の執筆が予告されていましたが、未完のままとなっています。2011年にアニメ化が発表され、2013年初頭にTBS系で放送されました。このアニメに合わせて、コミカライズ版も2012年から2013年まで連載されました。

物語の概要

本作は、引きこもりの少女、月読鎖々美を中心に展開します。高校に通い始めた鎖々美は、日常生活や家庭内の複雑な関係に翻弄されます。彼女は兄神臣との同居生活を送る中で、家族の絆や仲間との新たな出会いを通じて成長していく様子が描かれます。

主な登場人物には、鎖々美の兄である月読神臣や、邪神三姉妹のつるぎ、かがみ、たま、さらには鎖々美の母である月読呪々が含まれています。それぞれのキャラクターが持つバックストーリーや個性が物語の進行に大きな影響を与え、時にはコミカルに、時にはシリアスに展開します。

主要キャラクター

• - 月読 鎖々美: 本作の主人公で、桜ノ花咲夜学園に通う高校生。重度の引きこもりであり、兄に依存しながらも自立を目指す印象的なキャラクターです。引きこもり時代には、インターネットを通じて外の世界に憧れを抱いていました。
• - 月読 神臣: 鎖々美の兄であり、学園の教員。妹への溺愛が強い一方で、兄としての役割も果たそうとする真面目な性格の持ち主です。
• - 邪神 つるぎ: 三姉妹の長女で、外見は子供ですが成熟した考えや行動を持つ不思議な存在。実は太陽神アマテラスの実体化した姿です。
• - 邪神 かがみ: 次女として登場し、眠そうな表情が特徴的です。最初はぎこちない関係だった鎖々美との絆が深まります。
• - 邪神 たま: 三女でありながら見た目は大人ですが、実際には心は幼い。彼女の愛らしいキャラクターが周囲を和ませます。

物語は鎖々美が【がんばらない】という選択をし、家族や友人との関係が次第に変わっていく様子を描いたもので、成長や絆の重要性がテーマとなっています。物語の中で、彼女の内面や家族、仲間とのやり取りが生き生きと描かれ、時々ユーモアを交えつつ進行します。

物語の舞台は天沼矛町に存在する桜ノ花咲夜学園で、ここでの出来事が中心に描かれます。また、物語には日本の神話や神々が絡む設定があり、改変や神霊についての概念も含まれています。これにより、キャラクターたちが直面する危機や試練がより深みのあるものとなり、読者を引き込んでいきます。

最後に、本作はその独特な世界観だけでなく、キャラクター同士の関係や成長ストーリーが好評で、アニメ化やコミカライズなど様々なメディア展開に恵まれました。毎巻が持つ魅力と新しい出会いや友情の描写が、幅広い読者に愛され続けている理由とも言えるでしょう。

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