さぬき映画祭

さぬき映画祭：地域に根ざした映画文化の祭典

さぬき映画祭は、香川県高松市を主会場に、毎年開催される映画祭です。2006年の第1回開催以来、地域に密着したプログラムと、映画を通じた地域活性化への貢献で知られています。

開催時期と変遷

当初は11月に開催されていましたが、第7回（2013年）からは2月に変更されました。2016年には、瀬戸内国際芸術祭との連携イベントとして、10月と11月にも特別版が開催されるなど、年々規模を拡大し、多様な展開を見せています。近年では、プレイベントとして「さぬきムロツヨシ映画祭」も開催され、地域一体となった映画祭へと進化を遂げています。

多彩なプログラム

さぬき映画祭の魅力は、その多様なプログラムにあります。

さぬきストーリープロジェクト: 香川県にまつわる面白い実話を映像化する企画を募集し、地域に根付いた作品を生み出しています。
全国公開映画の上映: 期待の新作映画の先行上映や、香川ゆかりの作品の上映も行われ、映画ファンを魅了しています。
トークショー: 映画監督や俳優など、著名なゲストを招いたトークショーは、映画の魅力をより深く理解する機会となっています。
ワークショップ: 映画制作の実践的なワークショップやシナリオ講座は、映画制作に関心のある人にとって貴重な学習の場となっています。
シネマキャラバン: 映画上映が少ない地域に出向き、映画を届ける活動も積極的に行っています。
子ども向けワークショップ: 未来の映画ファン育成にも力を入れています。

作品企画募集では、優秀作品は翌年の映画祭で上映されます。第7回からは、一般部門と香川県在住者・出身者を対象とした県内人材育成部門が設けられ、地域の人材育成にも貢献しています。

過去の映画祭では、著名な監督による作品選考や、話題作の一挙上映、特集上映など、ユニークな企画も数多く実施され、観客を驚かせ、楽しませています。他の映画祭の受賞作品の上映も行われ、映画ファンにとって充実した内容となっています。

会場

当初は高松市内が中心でしたが、近年は高松市外のイオンシネマも会場に加わり、より広い地域へのアクセスを確保しています。高松市内では、e-とぴあ・かがわ、イオンシネマ高松東、かがわ国際会議場、香川県県民ホールなど、様々な施設が会場として利用されています。過去には、香川県立ミュージアム、サンポートホール高松なども会場として活用されていました。

マスコット

第8回から、本場さぬきうどん協同組合公認のキャラクター「うどん脳」がマスコットキャラクターを務めています。映画祭に合わせてデザインされた「映画脳くん」や「うどん脳くん映画監督バージョン」も登場し、来場者を歓迎します。

その他

さぬき映画祭では、シナリオコンクールや、一般向けの映像塾なども開催され、幅広い層の人々に映画の魅力を届けています。多くの著名な監督や俳優がゲストとして参加し、映画祭を盛り上げています。

さぬき映画祭は、地域に根差した活動を続けながら、映画文化の発展に貢献し続けている、まさに地域を代表する映画祭と言えるでしょう。

もう一度検索