さよならトロイメライ

さよならトロイメライ

壱乗寺かるた氏によるライトノベル作品で、イラストは日吉丸晃氏が担当。富士見ミステリー文庫より2004年から2006年にかけて全8巻が刊行されました。第3回富士見ヤングミステリー大賞・井上雅彦賞を受賞しています。

その後、富士見ファンタジア文庫（富士見書房→KADOKAWA）にて続編となる『放課後トロイメライ』が2008年から2015年まで刊行され、こちらも全3巻で完結しています。

あらすじ

物語は、主人公である藤倉冬麻が、巫城都という少女によって半ば拉致される形で巫城学園に転校させられるところから始まります。彼は真霜の血を引いており、特殊な能力を持っています。学園での生活を通して、様々な事件や人間関係に巻き込まれていく冬麻の姿が描かれています。

登場人物

第十三期トップ3とパートナー

藤倉冬麻 (ふじくら とうま)
本作の主人公。17歳。巫城都によって巫城学園に転校させられます。真霜の血を引いており、物体に触れることで温度を上げたり、身体能力を向上させることができます。しかし、能力を使うと目眩と嘔吐感に襲われます。女性が苦手。

巫城都 (みしろ みやこ)
本作のメインヒロイン。巫城学園オーナー令嬢で、巫城グループ会長の孫娘。才色兼備で、学園の「トップ3」の一人。10年前の事件で左腕を失っていますが、冬麻を一途に想い続けています。

長峰泉 (ながみね いずみ)
冬麻の「パートナー」。ツインテールが特徴的な少女。兄の亮平の側にいるために「パートナー」に志願しましたが、冬麻のことを慕っています。料理が苦手で、非常に幼い外見をしています。

真霜八千代 (ましも やちよ)
都に絶対服従のパートナー。黒い和服と投げナイフがトレードマーク。感情を表に出さない人形のような少女でしたが、物語が進むにつれて表情豊かになっていきます。都のことを誰よりも気にかけています。

秋月春太 (あきづき はるた)
冬麻の自称親友。「トップ3」の一人。長身で兄貴肌な性格で、男女問わず人気があります。常識外れな食欲の持ち主。

筧カンナ (かけい カンナ)
春太のパートナー。天才的な科学技術の才能を持つ少女。関西弁で話し、常に明るくハイテンション。春太への愛を隠そうとしません。

過去のトップ3とパートナー

長峰亮平 (ながみね りょうへい)
泉の兄。左目を眼帯で覆った謎の人物。不治の病を患っています。異常なまでに「生きる意志」が希薄でしたが、現在は若干、生存欲が出てきた模様。

榊みどり (さかき みどり)
長嶺亮平の現パートナー。医学と薬学のスペシャリスト。亮平のためなら命を捨てる覚悟もある芯の強い女性

阿久沢優 (あくざわ ゆう)
現在脱走中の元トップ3。満月を見ると大ザルになる戦闘民族もびっくりの破壊力と身体能力を持つ巫城学園の破壊神。普段から女子用制服を着用しており素顔も女性と見まがうほどのすごい美人。

漫画

富士見書房の『ドラゴンエイジピュア』にて漫画化作品が掲載されました。作画は日吉丸晃氏が担当。

朗読ボイス

携帯サイト『FUJIMIオールスターズ』にて、作品の一部のシーンを声優が朗読したボイスデータが配信されていました。

既刊一覧

さよならトロイメライ (全8巻)
* 放課後トロイメライ (全3巻)

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