しあわせ戦争

テレビドラマ『しあわせ戦争』

『しあわせ戦争』（しあわせせんそう）は、1980年9月3日から12月24日までTBS系列で放送されたテレビドラマです。この作品は毎週水曜日の21:00から21:54までの「水曜劇場」の枠で放送され、全17話から成ります。

物語の概要

物語の舞台はラジオ局「ラジオ東洋」で、主要な登場人物はその製作スタッフです。ディレクターの大原隆（演：三浦友和）、プロデューサーの松村京子（演：加賀まりこ）、チーフプロデューサーの小笠原（演：中村敦夫）、晴夫（演：江藤潤）などが番組「青春リポート990」の制作を通じて描かれます。この番組は、若者たちの様々な悩みや怒り、悲しみを掘り下げ、失恋や家出、自殺といった重いテーマを扱いつつ、彼らが希望を持って生きる姿を描いています。

このドラマのタイトル「しあわせ戦争」は、青い青春を全力で燃やしながら大きな幸せを手に入れようと奮闘する若者たちの姿を象徴するものとして付けられています。

措置と視聴率

当初、本作は全25回の放送を予定していましたが、視聴率が平均7〜8％と低迷したため、17回での打ち切りとなりました。若者たちのリアルな姿を描くものの、視聴者の関心を引くことには至らなかったようです。

キャストと表現

ドラマには多彩なキャストが出演しており、その他の主要キャストとして、大原隆の妹である大原徳子（演：古手川祐子）、島崎悠子（演：秋吉久美子）、悠子の夫である島崎峰男（演：辻萬長）などがいます。また、喫茶店のマスターを演じた伊能錦四郎（演：森本レオ）や、ラジオパーソナリティの前島ユリ（演：朝比奈マリア）も印象的な役どころです。

スタッフと音楽

スタッフにはプロデューサーの宮武昭夫、脚本家の田向正健、演出を手掛けた前川英樹や高畠豊、井下靖央、山田護などが名を連ねています。また、音楽には田辺信一が起用され、作品の感情を深める役割を果たしました。

主題歌と挿入歌

このドラマの主題歌は財津和夫の「一枚の絵」であり、挿入歌「そして　また　あなたへ」も同じく財津和夫が手掛けています。これらの楽曲は、登場人物の心情や物語の雰囲気を一層引き立てるものとなっています。

『しあわせ戦争』は、深刻な問題を抱える若者たちに寄り添いながら、その中で希望や愛を探し続ける姿を描いています。時代を超えて共感を呼ぶテーマは、今なお多くの人々の心に響いています。

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