しおり伝説〜スター誕生〜

『しおり伝説〜スター誕生〜』

『しおり伝説〜スター誕生〜』は、1999年2月1日から3月29日までTBS系列の昼ドラマ枠『ドラマ30』で放送されたテレビドラマです。この作品は、中部日本放送（CBC）とC.A.Lが共同制作したものです。物語が描くのは、酒屋の娘である大原詩織が歌手としての道を歩む過程と、その裏に潜む出生の秘密です。

あらすじ

詩織は幼少期から歌うことが大好きで、友人に誘われて歌手のオーディションに応募します。そこで彼女は音楽プロデューサーである鳥居直哉に評価され、歌手としてのトレーニングを受け始めます。詩織は思い描く夢に向かって前進するものの、彼女の過去には複雑な事情が隠されているのです。彼女の成長と意思の強さが、ストーリーを通じて描かれ、視聴者に感動を与えます。

主な登場人物

• - 大原詩織：前田亜季が演じる主人公。酒屋の娘で、歌手としての道を進む。
• - 大原康子：相本久美子が演じる詩織の母。
• - 大原保：青柳文太郎が詩織の父親役。
• - 鳥居直哉：川崎麻世が演じる音楽プロデューサー、詩織の才能を見出す。
• - 大原利男、綾、昌：詩織の兄妹。さまざまな役割で物語に関与する。
• - ナレーション：三宅弘城によるナレーションが、物語の要所で展開される。

制作スタッフ

このドラマの脚本は塩田千種が手掛け、演出は柴田敏行と岩寺秀廣が担当しました。音楽は長谷川雅大が作曲を担当し、選曲は合田豊が行っています。さらにプロデューサー陣は加藤教夫、田嶋耕基、冨永晃一が名を連ね、制作において重要な役割を果たしました。

音楽と挿入歌

主題歌は長山洋子の「傘（アンブレラ）」で、詩織が歌手として成長する姿とセットで感動的に響きます。また、挿入歌としてドラマ内でリリースされた「ごめんね」は、後に前田亜季名義でCDとしても発売されています。

放送事故とその影響

1999年2月15日には、放送事故が発生し、本来予定されていた回とは異なるエピソードが誤って放送される事態が起きました。このため、翌日には先に放送されるはずだった回が放送されたものの、予定が大幅に変更され、全話の放送日をずらすことになりました。この影響で、最終話の放送は当初予定よりも遅れ、3月29日にようやく実現しました。

ドラマ30の幕引き

『しおり伝説〜スター誕生〜』は、CBC枠における東京製作の最後の作品としても知られています。多くの視聴者に愛され、新たな音楽の才能を発掘する姿が描かれたこのドラマは、メロディとストーリーが見事に融合した一作といえるでしょう。

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