ししじま (掃海艇)

掃海艇「ししじま」の艦歴

「ししじま（JS Shishijima, MSC-691）」は、海上自衛隊に所属する掃海艇であり、すがしま型[[掃海艇]]の11番艇にあたります。その個性的な名前は、獅子島に由来しています。本艇の艦歴は、特に多岐にわたり、多くの訓練や任務に従事してきました。この記事では、ししじまの艦歴について詳しく述べます。

艦の就役まで

「ししじま」は、平成14年度計画掃海艇391号艇として、2003年5月23日にUSC京浜事業所で起工されました。そして、2004年9月29日に進水し、2006年2月8日に正式に就役しました。その後、佐世保地方隊沖縄基地隊第46掃海隊に編入され、任務を開始しました。

災害派遣活動

2011年3月11日に発生した東日本大震災の際には、ししじまが災害派遣任務に参加しました。この活動は、艦艇による災害支援の重要性を実感させる出来事であり、ししじまはその役割を果たしました。

訓練活動の履歴

ししじまは、様々な機雷戦訓練に参加し、機能を向上させる努力を続けています。例えば、2012年2月には伊勢湾で対機雷戦訓練を行いました。また、2013年6月には硫黄島周辺で実際の機雷処分訓練に参加し、実践的な操作能力を磨いています。

さらに、2015年から2020年にかけては、シンガポール海軍やインドネシア海軍との共同訓練にも参加し、国際的な連携も視野に入れた訓練が行われました。このような活動により、ししじまは常に高い操業能力を維持しています。

情報収集活動

ししじまは、多くの情報収集任務にも従事しています。特に、2019年から2021年にかけての中国海軍艦隊の動向監視が挙げられます。これらの任務においては、海上自衛隊の航空機と連携しながら、必要な情報を収集しており、その結果として対外的な海洋安全保障に寄与しています。

近年の活動

2023年に入ってからも「ししじま」は活発に活動しています。例えば、3月には奄美大島近海で中国海軍の艦艇の動向を監視しましたし、4月には宮古島沖での陸自ヘリ事故の捜索にも従事しました。6月には日米共同の実機雷処分訓練にも参加し、米海軍との協力を深めています。

さらに、12月には屋久島沖での米軍オスプレイ墜落事故の捜索救難活動を行い、重要な役割を果たしました。このように、ししじまは常に新しい任務に適応しつつ、艦の歴史を築いています。

参考文献

本記事で取り上げた情報の一部は以下の文献から得たものです。

• - 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』（並木書房、2002年）
• - 『世界の艦船 海上自衛隊木造掃海艇建造史』（海人社、2010年）

このように「ししじま」は、掃海任務だけでなく、多岐にわたる活動を行っており、今後もその活躍が期待されます。

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