しまなみ (企業)

株式会社しまなみの概要と沿革

株式会社しまなみは、愛媛県今治市大浜に本社を置く地域密着型の企業であり、主に道の駅の管理運営と観光船の運航を行っています。前身の設立は2006年11月17日で、その後2007年に指定管理者としての認可を受け、しまなみ海道沿いの道の駅3箇所（よしうみいきいき館、伯方S・Cパーク、多々羅しまなみ公園）の運営を開始しました。

道の駅の管理運営

道の駅は、地域の特産物や観光情報を提供する重要な施設であり、株式会社しまなみはこれらの道の駅を活用して地域振興に寄与しています。この取り組みは、2017年に今治市が国家戦略特区に指定され、道の駅の民営化が実現したことにより更に強化されました。株式会社しまなみは、その結果、2017年4月から2037年3月31日までの20年間、今治市から無償で道の駅等の施設を借り受けることに成功したのです。全国初の道の駅の民営化という新たな形態は、地域の観光振興において先駆的な取り組みと言えるでしょう。

沿革と発展

株式会社しまなみは、創立から10年余りの間に多くの事業を展開してきました。2007年には、道の駅の運営の他、来島海峡急流観潮船（くるしま）の運航を開始しました。観潮船は、自然の景観を楽しむだけでなく、観光客にとって魅力的なアクティビティを提供しています。さらに、2008年には多々羅温泉の管理運営を開始し、地域の観光資源としてその魅力を高めました。

その後、2016年には本社を現在の今治市大浜町に移転し、より地域に密着した活動を行っています。また、旅行業のライセンスも取得し、旅行業者としての活動も開始するなど、事業の幅を広げています。

さらに、2021年には四国初の「cycleship」しまなみを就航させ、自転車による観光の新しいスタイルを提案しています。これにより、地域の魅力を最大限に引き出し、多様な観光客に対応することを目指しています。

関連会社と事業展開

株式会社しまなみは、関連会社として海運業や不動産業において株式会社イマダイコーポレーション、株式会社エムエムハウスを展開しています。過去には協和汽船も関連会社として存在していましたが、2017年に解散しています。これらの関連業務は、株式会社しまなみ本体の事業と相互に補完し合いながら、地域経済の発展に寄与する役割を果たしています。

結論

株式会社しまなみは、道の駅の管理運営を通じて地域振興に貢献し、多彩な観光事業を展開することで、愛媛県今治市の活性化に寄与しています。これからも地域に密着した経営を続け、観光資源の開発を進めることで、一層の成長が期待されます。

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