『すイエんサー』の概要
『すイエんサー』は、
2009年3月31日から2023年
3月19日まで放送されていたNHK Eテレの教育
バラエティ番組です。この番組は、さまざまな科学的な疑問を扱い、専門家や研究者の協力を得て、その解決策を探る形式で進行しました。番組名は、英語の「science」のアナグラムとして付けられたものですが、正式な由来については明らかにされていません。
番組の構成
番組では「すイエんサーガールズ」がVTRの中で様々な体験を通じて科学的な問いに挑戦します。また、番組の初年度では
大島麻衣がユーモラスに疑問を提示する役割を果たしていたことでも知られています。
2008年11月に放送されたパイロット版以来、連続的な放送が行われ、
2016年からは男性版の「すイエんサーボーイズ」も登場しました。
進行のスタイル
番組の司会陣は年度ごとに変わり、最初は3人の司会者で進行し、ゲストは通常参加しないスタイルが採用されました。
2010年度から2017年度までは、定期的にゲストが加わりましたが、
2018年度以降はゼロに戻るなど、番組の形式は変化しています。特に公開収録では、司会者とともに「すイエんサーガールズ」が参加し、視聴者とのインタラクションを図る工夫もされました。
VTRの内容
VTRは毎回異なるテーマに基づき、すイエんサーガールズが様々な体験を通じてその疑問に挑む様子を映します。これらの体験の中には、解決のヒントとなる要素が含まれており、視聴者も一緒に考える楽しさを共有できます。さらに、視聴者参加型の企画や専門家の紹介コーナーも不定期に挿入されるなど、バラエティに富んだ内容が視聴者を引き込んでいました。
特殊コーナーの展開
明日のすイエんサー: 未来の科学者を紹介するコーナー
みんなのすイエんサー: 視聴者参加型の企画
おとなのすイエんサー: 科学館の担当者の紹介
すイエんサーへの道: 街頭で一般の人々にテーマに挑戦してもらうコーナーも存在しました。この番組は教育番組として評価され、
2010年10月には大阪大学の指定参考番組に推奨されるなど、学びの場としても重要な役割を果たしました。
マリー&ガリー
本番組は、5分間のアニメコーナー「マリー&ガリー」も放送し、科学テーマを楽しめるコンテンツとして視聴者に親しまれていました。
2013年度からは本編とは別番組扱いとなり、その枠で再放送される形になりました。
終了とその後
2023年2月8日にNHKは『すイエんサー』が3月をもって放送終了になることを発表。最終回は特別な放送枠で行われ、多くのファンが惜しむ中幕を閉じました。全体として14年間で多くの視聴者に愛される番組となったことは、影響力のある教育番組としての実績を示しています。後番組は『ヴィランの言い分』です。
出演者とスタッフ
`すイエんサー`には多くの出演者が関与しており、MC、ナレーションなどの役割がありました。特に、すイエんサーガールズと呼ばれるメンバーたちは、番組の中で重要な役割を担い、多様な人材が集まることで番組自体の幅を広げていました。技術や制作にかかわったプロフェッショナルたちの努力もあり、視覚的にも楽しめる内容となっていました。
このように、科学を楽しむ新しい形を提案した『すイエんサー』は、多くの視聴者にとって忘れがたい存在となっています。