せきやてつじ

せきやてつじ：CM制作会社勤務から人気漫画家へ

せきやてつじ氏（1969年10月12日生まれ）は、福岡県北九州市出身の漫画家です。福岡大学を中退後、映画専門学校を卒業し、CM制作会社に就職するという、漫画家としては珍しい経歴の持ち主です。初期作品『バンビ〜ノ!』で描かれた主人公の葛藤や挫折は、自身のCM制作会社での経験が反映されていると言われています。

2000年、木葉功一氏原案の『ジャンゴ』で漫画家デビューを果たします。その後、『バンビ〜ノ!』で第53回小学館漫画賞一般向け部門を受賞、人気漫画家としての地位を確立しました。同シリーズの続編である『バンビ〜ノ! SECONDO』最終巻では、担当編集者や自身の結婚・離婚・再婚といった私生活についても赤裸々に語っています。

せきや氏は地元・北九州市への貢献にも積極的で、北九州市立美術館のマスコットキャラクター「モアートくん」のデザインを手掛けた他、2014年には北九州市文化大使にも委嘱されています。

作風：シリアスとユーモアの融合

せきや氏の作品は、イタリア料理を題材とした『バンビ〜ノ!』や、麻雀を題材とした『おうどうもん』など、特定のモチーフを軸に展開されることが多いです。これらの作品では主人公の成長と周囲との人間関係をシリアスに描きながらも、主人公や主要登場人物の個性豊かなキャラクター性やコミカルな描写を織り交ぜることで、物語に緩急をつけています。

しかし、2013年から連載された『火線上のハテルマ』では、作風にある変化が見られます。主人公の苦悩や、世界各国を舞台にした危険な任務といった重厚なストーリー展開を重視しており、これまでの作品に比べてコミカルな要素は控えられています。主人公の成長という点は共通していますが、シリアスな雰囲気と重厚なストーリーが特徴です。

代表作品

せきやてつじ氏の代表的な作品を以下にまとめます。連載作品、読み切り作品ともに、それぞれ異なるテーマと作風で読者を魅了してきました。

連載作品

ジャンゴ（原案：木葉功一）
ラスベガスキング
おうどうもん
バンビ〜ノ!
バンビ〜ノ! SECONDO
火線上のハテルマ
僕たちの新世界
寿エンパイア

読み切り作品

ぼくたちの事
西荻ストラッド
* チェンジ!

これらの作品を通して、せきやてつじ氏は、自身の経験や観察眼を活かし、多様な人間模様と社会の断面を描き出しています。CM制作会社での経験から培われた描写力と、独自のユーモアセンスは、多くの読者から支持されています。今後も、彼の新たな作品に期待が高まります。

活動

せきやてつじ氏は、Twitter（現X）でも積極的に活動しています。自身の作品に関する情報や、日常の出来事などを発信しており、ファンとの交流も活発に行っています。彼の公式アカウントを通じて、より深くせきや氏の作品や人物像に触れることができるでしょう。

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