せせらぎモール

せせらぎモール：池田駅南のオアシス

せせらぎモールは、大阪府池田市に位置する、阪急宝塚本線池田駅の南側に広がる魅力的な遊歩道です。別名『池田せせらぎモール』とも呼ばれ、約120メートルの全長に渡り、都市空間の中に自然豊かな水辺環境を創出しています。

水と緑の調和：快適な空間設計

せせらぎモールの最大の特徴は、池田市下水処理場で高度処理された水を再利用した水路です。約30～60センチメートルの深さ、1～2メートルの幅の水路が遊歩道を中心に流れ、5～10センチメートルの水深で穏やかに散策を楽しめます。水路の起点には石組みによる滝が設けられ、水の流れのアクセントとなっています。

水路の周囲には、季節の花々が植えられ、一年を通して変化に富んだ景観を呈します。遊歩道の中央付近には、池田市の市章をモチーフとしたモニュメントが設置され、地域のシンボルとして親しまれています。さらに、北側の池田駅2階と南側のサンシティ池田2階を繋ぐペデストリアンデッキがモール上を通るように整備され、利便性も高めています。

アクセスと周辺環境

せせらぎモールは、池田駅からのアクセスが抜群です。南へ徒歩5分圏内には、世界的発明家・安藤百福氏の功績を称える『安藤百福発明記念館 大阪池田』があります。北東へ徒歩約2分には池田市役所があり、行政機関へのアクセスも容易です。また、北へ徒歩約15分には、池田市立五月山動物園があり、家族連れにも最適な立地です。

歴史と受賞歴：高い評価と未来への継承

せせらぎモールの歴史は1983年にまで遡ります。この年に『池田せせらぎモール事業』が開始され、送水管の布設工事がスタート。1987年3月に建設工事が完了し、同年4月から送水が開始されました。

その優れた都市計画と景観デザインは高い評価を受け、1988年には『せせらぎモール』を含む池田駅周辺整備事業が『第8回大阪都市景観建築賞（大阪まちなみ賞）』の大阪府知事賞を受賞しました。さらに1992年には、『第1回「いきいき下水道賞」』（現在の「循環のみち下水道賞」）の地域環境創設部門を受賞し、水資源の有効活用と環境保全への貢献が広く認められました。

近年では、2019年に日清食品のチキンラーメンのキャラクターであるひよこちゃんをデザインしたマンホール蓋が設置され、新たな魅力が加わっています。

まとめ：憩いの場としての魅力

せせらぎモールは、単なる遊歩道以上の存在です。都市に自然を取り込み、人々にやすらぎと潤いを与える空間として、池田市の発展に貢献しています。水と緑の調和、利便性、そして歴史と受賞歴といった要素が一体となって、多くの市民や観光客に愛される場所となっています。これからも、その魅力は世代を超えて受け継がれていくでしょう。

もう一度検索