それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ

それいけ！アンパンマン いのちの星のドーリィ

2006年7月15日に公開された『それいけ！アンパンマン』シリーズ第18作目、『それいけ！アンパンマン いのちの星のドーリィ』は、アンパンマンのマーチの一節「何のために生まれて 何をして生きるのか」をテーマに据えた作品です。生と死という、これまでのアンパンマン映画ではあまり触れられてこなかった重いテーマに正面から向き合い、大人も楽しめる感動的な物語となっています。オープニングではお馴染みの2番の歌詞が使用されています。

原作者であるやなせたかし氏は、公開当時、生命が軽んじられる現代社会への警鐘を込めて、本作を制作したと語っています。本作では、ゲスト主人公として登場するドーリィ役を、女優の安達祐実が担当しています。

あらすじ

アンパンマンたちが住む町では、かつて不毛の地だった世界を豊かな水と緑の世界に変えたと言われる「いのちの星」への感謝祭の準備が進められていました。パトロール中のアンパンマンは、海に漂う人形のドーリィを発見し、パン工場へ連れて帰ります。

その夜、パン工場に「いのちの星」が降り注ぎ、ドーリィの体に宿ります。命を得たドーリィは自由に動き回り、喜びを感じますが、自分の好きなことだけをするようになり、わがままな行動で町の人々を困らせ、アンパンマンの「困っている人を助ける」という生き方さえ否定してしまいます。

やがてドーリィは、自分の体の中に宿った「いのちの星」が小さくなっていることに気づき、このままでは元の人形に戻ってしまうことを恐れます。ドーリィは、アンパンマンの犠牲によっていのちの星の力を得て復活したものの、自分が命を持つ意味、そして生きることの大切さを改めて考えさせられることになります。

主要キャラクター

アンパンマン: 偶然ドーリィを発見し、助けます。スーパーかびだんだんとの戦いでいのちの星を失いますが、ドーリィのいのちの星の力で復活します。

ばいきんまん: 星祭りを邪魔しようとしますが、ドキンちゃんとの争いの末に失敗します。アンパンマンを倒した（と彼は思っていない）事実は最後まで知りません。

ジャムおじさん、バタコさん、めいけんチーズ、メロンパンナ、クリームパンダ、しょくぱんまん、カレーパンマン、ロールパンナ、ホラーマン、どんぶりまんトリオ: レギュラーキャラクターたちは、それぞれの役割で物語を彩ります。

ドーリィ: ゲスト主人公。わがままな性格ですが、本当は寂しがり屋で、悲しい過去を持っています。アンパンマンの行動から、いのちの星の力を正しく使うことを学びます。

同時上映作品：コキンちゃんとあおいなみだ

宇宙から落ちてきた卵から生まれたコキンちゃんは、ドキンちゃんの妹で、嘘泣きが得意です。彼女の青い涙は、周りの人を悲しませますが、ブラックバードンのひなまで泣かせてしまい、事態は思わぬ方向へ進んでいきます。

コキンちゃんとあおいなみだ あらすじ

宇宙から落ちてきた卵から、ドキンちゃんの妹・コキンちゃんが誕生します。嘘泣きの名手であるコキンちゃんは、青い涙で周囲の人々を泣かせますが、ブラックバードンのひなを泣かせてしまったことで、事態は予期せぬ方向へと展開していきます。

コキンちゃんとあおいなみだ 主要キャラクター

コキンちゃん: ドキンちゃんの妹。嘘泣きの名人。青い涙で人を泣かせますが、最後は反省します。

ブラックバードンとそのひな: コキンちゃんの涙の被害者。

アンパンマン、ばいきんまん、ジャムおじさん、バタコさん、めいけんチーズ、ドキンちゃん、しょくぱんまん、カレーパンマン、メロンパンナ、ホラーマン、どんぶりまんトリオ: レギュラーキャラクターたちも登場し、物語を盛り上げます。

両作品とも、やなせたかし氏の原作に基づき、子供たちに夢と感動を与える作品として制作されました。それぞれのテーマを深く掘り下げたストーリーと、個性豊かなキャラクターたちの活躍は、多くの観客を魅了しました。これらの作品は、アンパンマンシリーズの中でも特に高い評価を受けており、現在も多くのファンに愛されています。

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