それいけ!アンパンマン だだんだんとふたごの星

映画『それいけ!アンパンマン だだんだんとふたごの星』

概要

2009年7月4日に公開された『それいけ!アンパンマン だだんだんとふたごの星』は、アンパンマンシリーズの劇場版第21作目で、アニメーターの川越淳の初監督作品となります。同時上映された作品は『それいけ!アンパンマン ばいきんまんvsバイキンマン!?』であり、全日本私立幼稚園連合会や日本保育協会の推薦を受けています。この映画は興行収入約3.4億円を記録し、多くの観客を魅了しました。

本作では、前作の『妖精リンリンのひみつ』に登場したキャラクターが再登場し、過去の劇場版とも関連したストーリー展開が盛り込まれています。また、ゴミラやこてつちゃんといった懐かしいキャラクターも顔を見せ、ファンにはたまらない内容になっています。

あらすじ

物語は、双子の星に住む妖精、キララとキラリの元から始まります。キララは元気なお転婆で、流れ星を降らすのが大好き。一方のキラリは優しく、星を見守る役目をしています。しかし、ある日、二人は小さなケンカをしたことで、地上に落ちてしまいます。キララは湖の岸辺に落ちたところを、アンパンマンに助けられることに。

その頃、バイキン城ではドクター・ヒヤリが実験中でした。「心」を注入することでだだんだんを強化する企てを進めています。しかし、実験により「心」を持っただだんだんは成長し、ジャイアントだだんだんへと変身します。そして、謎の黒い妖精、ギラリが登場し、ジャイアントだだんだんを操る力を持ちます。

一方、星空の彼方では、全てを滅ぼす力を持つ「デビルスター」が台頭し、周囲の星々を次々と襲っています。キララとキラリがいないことで星の輝きが消えてしまい、デビルスターが現れる契機となってしまったのです。

登場キャラクター

『それいけ!アンパンマン だだんだんとふたごの星』には多彩なキャラクターが登場します。主要なレギュラーキャラクターには、主人公のアンパンマン（声：戸田恵子）、バイキンマン（声：中尾隆聖）、ドクター・ヒヤリ（声：千葉繁）、ジャムおじさん（声：増岡弘）などがいます。

新キャラクターとして登場するキララ（声：スザンヌ）とキラリ（声：マーガリン）、そしてギラリ（声：宮川美保）も、物語の重要な要素を担います。キララは流れ星を降らす魔法の杖を持つ妖精で、自身の行動が星々に影響を及ぼしていることに気づき、物語の中で成長していきます。

用語解説

• - デビルスター: この映画における主要な敵で、星の輝きが失われると現れる悪魔の星。全ての世界を滅ぼす力を有し、恐るべき存在として描かれています。

スタッフ

本作は、原作のやなせたかしが手掛けており、製作には松元理人、脚本には藤田伸三が参加しています。監督を務めた川越淳は、独自の映像表現を取り入れ、視覚的に魅力的な作品に仕上げました。

反響と評価

本作は、観客からの高評価を得る一方で、ロボットアニメに影響を受けた表現技法が高学年の子どもたちには受け入れられた一方で、幼い子どもには怖がられてしまったと、川越監督は振り返っています。

本作を通じて、感情や成長をテーマにした物語が展開され、観る人に深い感動を与える内容となっていました。公式サイトやアンパンマンのファンサイトでは、映画の詳細な情報が公開されていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

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