それいけ!アンパンマン とばせ! 希望のハンカチ

それいけ！アンパンマン とばせ！希望のハンカチ：希望をテーマにした感動の物語

2013年7月6日公開の『それいけ！アンパンマン とばせ！希望のハンカチ』は、アンパンマン映画シリーズ通算25作目にあたる劇場版アニメーション作品です。アンパンマン映画&テレビ25周年記念作品であり、日本テレビ開局60周年特別映画として制作されました。前作に引き続き社会問題をテーマに取り上げ、「希望」を強く打ち出した作品となっています。

本作の物語は、雲の上で空を掃除するゾウの少年パオを中心に展開します。パオは、空をきれいにする大きなハンカチを使うザジズゼゾウに憧れ、自身もハンカチを使って空を掃除しようとしますが、なかなかうまくいきません。

アンパンマンの世界にやって来たパオは、パン作りや牛乳配達、サーカスでの芸など様々なことに挑戦しますが、ことごとく失敗してしまい、次第に自信と希望を失っていきます。一方、ばいきんまんは、最新メカ・スゴイゾウを使って「バイキンサーカス」を開催しますが、ハプニングによりスゴイゾウは崖下に落下。大暴走し、ヨゴスゾウに変身して街中を汚染していきます。アンパンマンや仲間たちも汚染され、絶体絶命のピンチに陥ります。

何もできない自分に失望するパオですが、どんな困難にも諦めずに立ち向かうアンパンマンの姿を見て、希望を取り戻します。「希望のハンカチ」を使って、アンパンマンたちや街を救うことができるのか、パオの挑戦が始まります。

見どころ

希望をテーマにした感動的な物語: 震災からの復興を描いた前作に続き、本作では「希望」をテーマに、困難に立ち向かうアンパンマンとパオの姿が描かれています。汚染された空を掃除する描写は、現実社会の様々な問題を想起させ、観る者に深い感動を与えます。
豪華ゲスト声優陣: お笑い芸人サンドウィッチマンと女優本仮屋ユイカがゲスト出演。サンドウィッチマンはザジズゼゾウとヨゴスゾウの声を担当し、本仮屋ユイカは主人公パオの声を担当しています。
やなせたかしさんの遺作: 本作は、アンパンマンの生みの親であるやなせたかしさんの生前最後の劇場版作品となりました。やなせさんの「希望をめざして進んでいこう」というメッセージが込められた作品です。
新しいエンディング曲: シリーズを通してエンディングテーマとして使用されてきた「勇気りんりん」に代わり、本作では初めて映画テーマ曲がエンディング曲として使用されました。
* 同時上映作品: 本作と同時上映された『それいけ！アンパンマン みんなでてあそび アンパンマンといたずらオバケ』は、いたずら好きのオバケトリオが巻き起こす騒動を描いた短編アニメーション作品です。子供たちが一緒にダンスや手遊びを楽しめる作品となっています。

キャスト

主要キャラクターに加え、ゲスト声優としてサンドウィッチマンと本仮屋ユイカが出演。それぞれのキャラクターに命を吹き込み、物語に深みを与えています。

スタッフ

原作はやなせたかし、監督は矢野博之。数々の才能が集結し、高いクオリティの作品に仕上がっています。

作品全体の印象

『それいけ！アンパンマン とばせ！希望のハンカチ』は、子供はもちろん大人も楽しめる、感動と勇気に満ちた作品です。アンパンマンの仲間たちとの友情、そして困難に立ち向かう勇気、そして希望をテーマにした物語は、観る者の心に深く響くことでしょう。やなせさんの最後のメッセージが込められた本作は、アンパンマンシリーズの中でも特に記憶に残る作品と言えるでしょう。

同時上映の『それいけ！アンパンマン みんなでてあそび アンパンマンといたずらオバケ』も、子供たちが楽しめる要素が満載で、本作と合わせて観ることで、より一層充実した映画体験となるでしょう。

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