それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い

それいけ！アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い：詳細解説

2014年7月5日に公開された『それいけ！アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い』は、『それいけ！アンパンマン』シリーズ第26作目となる劇場版アニメーションです。やなせたかしさんの絵本『アンパンマンとりんごぼうや』を原作とし、「望郷と故郷の再建」をテーマに、東日本大震災からの復興を祈念した「復興三部作」の最終章として制作されました。

ストーリー

美しいりんごの島、アップルランド。そこでは、ヒーローに憧れるりんごぼうやたちが暮らしていました。しかし、ある日、島中のりんごが毒りんごに変わってしまいます。故郷を救うため、りんごぼうやはアンパンマンと共に、世界一大きなりんごを実らせる魔法の種を探しに出かけます。

旅の途中で、りんごぼうやは、困難に立ち向かうアンパンマンの姿を見て、「真のヒーロー」とは何かを学びます。格好良さだけではない、仲間と協力し、最後まで諦めないアンパンマンの行動は、りんごぼうやの心に大きな影響を与えます。

アップルランドを救うため、アンパンマン、りんごぼうや、そしてばいきんまんまでもが協力することになります。果たして、彼らの願いは叶うのでしょうか？

キャストとキャラクター

本作では、井上真央さんがりんごぼうや役、ますだおかだの岡田圭右さんがマジョーラ役としてゲスト出演。レギュラーキャラクターも、戸田恵子（アンパンマン）、中尾隆聖（ばいきんまん）らおなじみの豪華声優陣が声を担当しています。

りんごぼうやは、ヒーローに憧れる勇敢な少年ですが、やや自信過剰な一面も持ち合わせています。一方、マジョーラは、呪われた絵本から現れた巨大な魔女で、世界中のりんごを毒りんごに変えようと企みます。

その他にも、SLマン、ハンバーガーキッドなど、多くのアンパンマンシリーズおなじみのキャラクターが登場し、それぞれの持ち味を生かした活躍を見せています。

作品の特徴

本作は、やなせさんが存命中にプロットとシナリオが完成しており、事実上の遺作となりました。公開初日の舞台挨拶では、前年まで出演していたやなせさんが他界したため、戸田恵子さんと中尾隆聖さんが初めて舞台挨拶に立ちました。

また、敵キャラクターに強制変身させられる展開は、シリーズの中でも見どころの一つとなっています。前2作と同様に興行収入も高く、初日2日間の興行収入はシリーズの中でも高い記録を達成しました。

同時上映作品：それいけ！アンパンマン たのしくてあそび ママになったコキンちゃん!?

本作と同時上映された短編アニメーション『それいけ！アンパンマン たのしくてあそび ママになったコキンちゃん!?』は、コキンちゃんをメインとした、ダンスや手遊びが楽しめる作品です。コキンちゃんが拾った卵から生まれた芋虫の赤ちゃん「てふてふ」と、アンパンマンたちとの交流が描かれています。

まとめ

『それいけ！アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い』は、感動的なストーリー、豪華なキャスト、そして美しい映像で、多くの観客を魅了した作品です。やなせさんの遺志を受け継ぎ、復興への願いを込めた本作は、シリーズの中でも特に記憶に残る作品と言えるでしょう。同時上映の短編アニメも、子供たちに大人気となっています。

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