それいけ!アンパンマン リリカル☆マジカルまほうの学校

映画『それいけ！アンパンマン リリカル☆マジカルまほうの学校』解説

1994年7月16日に公開された『それいけ！アンパンマン』シリーズ第6作、『それいけ！アンパンマン リリカル☆マジカルまほうの学校』は、全日本私立幼稚園連合会と社会福祉法人日本保育協会の推薦作品です。キャッチコピーは『友だち、いっぱい、夢いっぱい、あんこもいっぱいアンパンマン 夏はやっぱりぼくの映画』で、夏休みにぴったりの明るく楽しい作品となっています。

作品概要

本作は永丘昭典監督と矢野博之監督の共同監督作品であり、矢野監督にとっては劇場版初監督作品となります（短編作品『ドキンちゃんのドキドキカレンダー』は除く）。キャラクターごとに異なる強制変身シーンや、電信柱がばいきんまんに倒れるなど、コミカルな演出が随所に散りばめられており、海外アニメのスラップスティック・コメディを思わせるようなテンポの良い展開が特徴です。

ストーリー

アンパンマンが海をパトロール中に見つけたのは、魔女たちが魔法を学ぶ「まほうの学校」でした。そこでアンパンマンは、見習い魔女のリリカと出会い、学校に招待されます。リリカはジャムおじさんたちと仲良くなり、魔法を披露するうちに、ばいきんまんとドキンちゃんが転校生として学校に潜入していることに気づきます。

ばいきんまんとドキンちゃんは、おかしな呪文で魔法の勉強を妨害し、魔女先生を困らせていました。リリカはジャムおじさんたちが作った美味しいパンをみんなに食べさせたいと願っており、アンパンマンたちはアンパンマン号でリリカを学校に送ります。

夜、ばいきんまんとドキンちゃんは、大魔法が使える魔法の書、杖、眼鏡を盗み出し、学校を闇の世界に変えてしまいます。アンパンマンたちは学校に侵入しますが、様々な罠が仕掛けられていました。リリカは魔法が使われたことに気づき、先生や仲間たちが変えられてしまっていることを発見します。アンパンマンも襲われ、リリカは一人、ばいきんまんに立ち向かうことになります。

リリカは果たして、学校と仲間たちを元の姿に戻すことができるのでしょうか？

登場キャラクター

本作にはアンパンマンシリーズお馴染みのレギュラーキャラクターに加え、個性豊かなゲストキャラクターが登場します。特に、見習い魔女のリリカは、生意気ながらも優しい心を持つ主人公として物語を牽引します。他の生徒たちもそれぞれ個性的な魔法使いとして描かれ、物語に彩りを添えています。ばいきんまんは、魔法を使ってアンパンマンを追い詰めますが、リリカとの対決では苦戦を強いられます。

同時上映作品：『それいけ！アンパンマン みんな集まれ！アンパンマンワールド』

本作と同時上映された『それいけ！アンパンマン みんな集まれ！アンパンマンワールド』は、オムニバス形式の作品です。3つのショートストーリーから構成されており、『こむすびまんとお祭りロボット』、『メロンパンナとあかちゃんまん』、『すすめ！アンパンマン号』の3編が収録されています。

『こむすびまんとお祭りロボット』では、こむすびまんがばいきんまんの悪巧みを阻止します。『メロンパンナとあかちゃんまん』では、ばいきんまんの罠によって赤ちゃんに変えられてしまったアンパンマンたちをメロンパンナとあかちゃんまんが救います。『すすめ！アンパンマン号』は、いずみたくさんの遺作である同名の楽曲を基にした、ミュージックビデオ形式の作品です。過去の劇場版に登場した様々なキャラクターが登場する、豪華な内容となっています。

まとめ

『それいけ！アンパンマン リリカル☆マジカルまほうの学校』は、魔法、友情、そして美味しいパンが織りなす、心温まる冒険活劇です。コミカルな演出と魅力的なキャラクターたちが織りなすストーリーは、子供だけでなく大人も楽しめる作品となっています。同時上映作品と合わせて、アンパンマンワールドを存分にお楽しみください。

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