それいけ!アンパンマン ルビーの願い

それいけ！アンパンマン ルビーの願い & 怪傑ナガネギマンとドレミ姫：詳細解説

それいけ！アンパンマン ルビーの願い

2003年7月12日公開、アンパンマン映画シリーズ第15作目である『それいけ！アンパンマン ルビーの願い』は、アンパンマン劇場版15周年と日本テレビ開局50周年を記念して制作されました。本作は、全日本私立幼稚園連合会と社会福祉法人日本保育協会の推薦作品にも選ばれています。

作品の特徴

本作からデジタル彩色とステレオ音源が採用され、それまでの作品とは異なる表現方法が用いられました。具体的には、オープニング直後のタイトル表示が廃止され、エンディング映像もダイジェスト形式から後日談へと変更、エンディングクレジットの「おわり」表記も変更されるなど、映画全体の構成に変化が見られました。

また、ゲスト声優として工藤静香さんを起用したことも大きな話題となりました。当時、一線を退いていたアーティストの起用は、それまでのブレイク女優や元アイドルを起用する傾向とは異なる、珍しい試みでした。前作には登場しなかったクリームパンダが再登場した一方、前作で重要な役割を担っていたロールパンナは本作には登場しません。矢野博之氏が本作以降、一部作品を除いて監督を務めることとなりました。

ストーリー概要

オーロラの国で働くオーロラ娘の一人、ルビーは、オーロラの色の変更を咎められ、オーロラの国から追放されてしまいます。故郷に帰るには、地上にあるブラックロック島で手に入る「オーロラの雫」という宝石が必要でした。オーロラの雫は3つの願いを叶える力を持つと伝えられています。

地上でクリームパンダと出会い、アンパンマンたちと交流する中で、ルビーはわがままな性格を改め、成長していきます。やがてブラックロック島へ向かうルビーにアンパンマンたちが同行しますが、そこでオーロラの雫を狙うばいきんまんが操縦するチェンジバードロボの襲撃を受けます。ルビーはオーロラの雫を手に入れ、オーロラの国へ帰ることができるのでしょうか？

主要キャラクター

本作では、アンパンマン、ばいきんまん、クリームパンダ、ジャムおじさん、バタコさん、めいけんチーズ、ドキンちゃん、しょくぱんまん、カレーパンマン、メロンパンナ、ホラーマン、SLマン、みみせんせい、カバオくん、ピョン吉、ウサ子、ちびぞうくん、かびるんるんといったレギュラーキャラクターに加え、ゲストキャラクターとしてオーロラ姫とオーロラ娘（ルビー、サフィー、エメラ、トパー、パール）が登場します。それぞれのキャラクターの個性と役割が物語を彩ります。特にルビーのキャラクター造形は、これまでのゲストキャラクターと比較して、表情豊かに描かれています。

それいけ！アンパンマン 怪傑ナガネギマンとドレミ姫

『それいけ！アンパンマン ルビーの願い』と同時上映された本作では、ナガネギマンとドレミ姫が中心となって物語が展開します。

ストーリー概要

ネギの行商をしていたネギーおじさんは、不思議な歌声に導かれるようにドレミファ城を訪れます。そこで出会ったドレミ姫にネギを贈った後、ばいきんまんたちの襲撃に遭います。アンパンマンとネギーおじさんはドレミ姫たちを救うため、ドレミファ城へと向かいますが、ばいきんまんたちはアンパンマンを待ち構えていました。アンパンマンたちはドレミ姫たちを救出することができるのでしょうか？

主要キャラクター

本作にはアンパンマン、ばいきんまん、ジャムおじさん、バタコさん、めいけんチーズ、ドキンちゃん、ホラーマン、メロンパンナ、かびるんるんといったレギュラーキャラクターに加え、ドレミ姫、バッハッハ、楽器まんたちが登場します。ナガネギマン（ネギーおじさん）が重要な役割を果たします。

音楽

本作では、クラシック音楽が効果的に使用されています。ベートーヴェン、バッハ、ビゼー、リヒャルト・シュトラウス、リストといった作曲家の作品が、物語の雰囲気を盛り上げます。

まとめ

『それいけ！アンパンマン ルビーの願い』と『それいけ！アンパンマン 怪傑ナガネギマンとドレミ姫』は、それぞれ異なる魅力を持つ作品です。デジタル彩色やステレオ音源の導入など、技術面での進化も目覚ましいです。個性豊かなキャラクターたちの活躍と、テンポの良いストーリー展開は、子供から大人まで楽しめる作品となっています。

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