それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくとき

それいけ！アンパンマン 勇気の花がひらくとき

1999年7月24日に公開された『それいけ！アンパンマン 勇気の花がひらくとき』は、大人気のアンパンマンシリーズの劇場版第11作目です。本作では、「本当の勇気」というテーマを軸に、キラキラ星のお姫様キララ姫の心の成長と、アンパンマンの揺るぎないヒーロー像が描かれています。

ストーリー

星を生み出す魔法の杖「スタースティック」は、本当の勇気を持つ者だけが使えると言われています。しかし、キラキラ星のお姫様キララ姫は、その勇気を持ち合わせておらず、スティックを使えません。自由のない生活に息苦しさを感じたキララ姫は、本当の勇気を求めてキラキラ星を飛び出し、冒険の旅に出ます。

旅の途中で危険に遭遇したキララ姫は、アンパンマンに助けられます。アンパンマンワールドにたどり着いたキララ姫は、そこでしばらく生活を送ることになります。

一方、ばいきんまんは「鉄の王子様」に扮し、鉄の星の住人を騙して巨大ロボット「ジャイアントモグリン」を建造。アンパンマンを倒すべく、アンパンマンワールドへと襲来します。

アンパンマンは、キララ姫に勇気の花のジュースを割られてしまい、一時的に弱体化してしまいます。しかし、危機の中で本当の勇気を見つけたキララ姫はスタースティックを振るい、アンパンマンを復活させます。アンパンマンは新たな技「ロケットアンパンチ」でジャイアントモグリンを撃退し、アンパンマンワールドに平和を取り戻すのでした。

見どころ

本作では、アンパンマンの勇気の源泉である「勇気の花のジュース」の設定が重要な役割を果たします。テレビシリーズのエピソードを踏襲しつつ、映画ならではのスケールで物語が展開されます。また、第1作目『キラキラ星の涙』へのオマージュも見られ、懐かしさを感じさせる演出も散りばめられています。

ゲスト声優として、キララ姫役に女優の雛形あきこさん、こてつちゃん役に当時日本テレビアナウンサーだった藤井恒久さんが出演。藤井さんはその後もアンパンマンシリーズに長年出演し続けました。

登場キャラクター

アンパンマン、ばいきんまん、ジャムおじさん、バタコさん、めいけんチーズ、ドキンちゃんといったおなじみのレギュラーキャラクターに加え、キララ姫、こてつちゃん、こてつじいさんなど個性豊かなゲストキャラクターが登場します。それぞれのキャラクターが物語に深みと彩りを添えています。特に、アンパンマンの普段とは異なる臆病な姿や、キララ姫の成長過程は見逃せないポイントです。

同時上映作品：それいけ！アンパンマン アンパンマンとたのしい仲間たち

本作と同時上映されたのは『それいけ！アンパンマン アンパンマンとたのしい仲間たち』です。オムニバス形式で、「おむすびまんと夏まつり」と「やきそばパンマンとバイキン西部劇」の2つのストーリーが展開されます。

「おむすびまんと夏まつり」では、夏祭りを舞台に、おむすびまんとこむすびまんがばいきんまんの妨害を阻止しようと奮闘します。「やきそばパンマンとバイキン西部劇」では、西部劇をモチーフに、やきそばパンマンが映画初登場を果たし、ばいきんまん率いる強盗団と戦います。

これらの作品には、アンパンマン、ばいきんまん、ドキンちゃんといったおなじみのキャラクターに加え、おむすびまん、こむすびまん、しょくぱんまん、やきそばパンマン、ハンバーガーキッドなど、多くのキャラクターが登場し、それぞれの魅力を発揮しています。

まとめ

『それいけ！アンパンマン 勇気の花がひらくとき』は、アンパンマンシリーズの中でも特に感動的な作品の一つと言えるでしょう。キララ姫の成長、アンパンマンの揺るぎない勇気、そして友情や勇気の大切さを改めて考えさせてくれる、心温まる物語です。同時上映作品と合わせて、アンパンマンワールドの魅力を存分にお楽しみください。

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