それいけ!実験クイズ

『それいけ!実験クイズ』

『それいけ!実験クイズ』は、1980年1月から3月にかけてフジテレビ系列で放送されたクイズ番組です。この番組は全12回で、毎週月曜日の19:00から19:30まで放送されました。番組の特別な特徴は、一般参加者チームと芸能人チームが実験に基づく問題に回答し、視聴者が参加できる形式です。この番組は、珍しいルールとインタラクティブな要素が組み合わさったことで、多くの視聴者の注目を集めました。

概要

各回は5人の一般参加者からなるチームと、4人のレギュラー解答者にゲストを加えた芸能人チームが対戦しました。一般チームには、初めに100万円が提供され、クイズごとにチームリーダーが選んだチケット分だけ持ち金を賭けるというユニークなルールが採用されました。これは、視聴者にとっても斬新な試みとなり、参加者の緊張感を高めていました。

出演者

番組は俳優の宍戸錠が司会を務め、出題ナレーターは志生野温夫が担当しました。芸能人チームのレギュラー解答者には、小林亜星、神保美喜、小倉一郎、斎藤こず恵の4人が参加しており、毎回1名のゲストも加わり、計5人で構成されました。

ルール

最初に与えられる100万円から始まり、チームリーダーはチケットから賭け金を選びます。出題は、実験VTRが流れた後に行われ、参加者はその結果を予想して解答します。解答後、一般チームはどの解答が正解かを選ぶ必要があり、一方、芸能人チームは全員の答えが有効となりました。正解が一致すれば賭け金は維持され、 but 不正解の場合は持ち金が減少するという厳しいルールが設定されていました。

さらに恒例行事として「外国人クイズ」が行われました。これは、日本語が流暢でない在日外国人が日本の言葉を聞かされ、その内容を解答者が当てるというクイズ形式で進行しました。このクイズも通常の問題と同じように賭けや解答が行われました。

実験内容と問題

番組では、実験を基にした様々な問題が出題されました。例えば、畳の面積、高崎観音用のマスクや、蒸気機関車が動くために必要な割り箸の本数など、視聴者が興味を持つような内容が多く取り上げられました。クイズは「近似値問題」と「n者択一問題」に分類され、視聴者を楽しませる工夫が随所に見られました。

結果と評価

最終的に一般チームが持つ残金が賞金として与えられる仕組みでしたが、100万円を達成するチームは現れず、最高獲得金額は90万円に留まったことが記録されています。また、この番組は他のクイズ番組に影響を与えたものの、ルールそのものが使用されることは少なかったと言われています。

『それいけ!実験クイズ』は、その独自の形式と実験を通じた遊び心で視聴者に楽しさを提供した一風変わったクイズ番組として、日本のテレビ史に名を刻みました。

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