それ行け!HOMO LUDENS

『それ行け!HOMO LUDENS』

『それ行け!HOMO LUDENS』は、NACK5が開局した翌日の1988年11月1日から1991年3月末まで放送されたバラエティー番組です。この番組は、毎日異なるパーソナリティが登場したことでも知られており、聴衆を楽しませるためにさまざまな企画が用意されていました。番組タイトルに込められた意味には、ホモサピエンス（考える人）、ホモモーデンス（行動する人）、そしてホモルーデンス（遊ぶ人）という言葉が用いられ、人間の本質を「遊ぶ」ことにフォーカスしています。

放送概要

当初の放送時間は、月曜日から金曜日の22:00から25:00でしたが、金曜日は1990年3月に終了しました。1990年10月からは放送時間が短縮され、22:00から24:00の時間帯で放送されました。特に1989年のナイターシーズン中には、『文化放送ライオンズナイター』から中継が行われ、本番組の放送時間が短くなることもありました。この番組のスタイルは、あたかもAMラジオのように、音楽やパーソナリティのトーク、リスナーからのはがきお便りに重きを置いていました。

パーソナリティ

曜日ごとに異なるパーソナリティが登場しました。月曜日には五島仁と酒向ヨシミがアグレッシブな雰囲気を醸し出し、火曜日には六角精児と恵畑純子がリラックスしたトークでリスナーを楽しませました。水曜日には松本きょうじが登場し、後に岡田惠和も加わりました。木曜日の深沢敦は「豪華な木曜日」として個性的な企画を展開し、金曜日にはコロッケがいてその後、永田耕一がパーソナリティを務めました。

コーナー

番組内では多彩なコーナーが設けられており、その中には全曜日共通の「今日のベスト3」もありました。月曜日は、F1クイズやギャグ・デフレーション、オリポンベスト5などが放送され、火曜日には「ゲロゲロ・ジュークボックス」や「ポンポコ名言塾」が人気を集めました。水曜日には「真理子の日記帳」や「きょうじのワイドショー」が放送され、木曜日は「行ってみたいな見てみたい」や「花木リサイタル」が楽しませました。金曜日は、コロッケのコーナーが絶大な人気を誇り、並の伝言板や努力は報われないといったエンターテイメントが提供されました。

また、番組内には『ブルーハーツのしおり』や『木根尚登 えんぴつを削って』といった内包番組も存在し、リスナーからのはがきやお便りを通じて親密感を持たせる工夫がされていました。

終わりに

『それ行け!HOMO LUDENS』は、独自の雰囲気と多様な構成で、多くのリスナーに愛された番組でした。バラエティー番組ではありますが、単なる笑いにとどまらず、遊びやコミュニケーションに至る広いテーマが深く掘り下げられていました。毎回異なるパーソナリティとの相乗効果により、一度聴いたら忘れられない印象を与えました。おそらく、今日のラジオ番組にも大きな影響を与えたであろうこの番組の魅力は、多様な文化を受け入れる懐の深さにあったのでしょう。

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