たけし・所の二人テレビ

『たけし・所の二人テレビ』：予測不能な二人の自由奔放なバラエティ番組

ビートたけしさんと所ジョージさん、二人の国民的スターが織りなすバラエティ番組『たけし・所の二人テレビ』。2009年から2011年にかけて、テレビ朝日、日本テレビ、そしてTBSと放送局を変えながら、計4回にわたって放送されました。その自由奔放なスタイルと、時に予測不能な展開で多くの視聴者を魅了した番組の全貌に迫ります。

番組の概要

『世界まる見え!テレビ特捜部』や『奇跡体験!アンビリバボー』など、数々の番組で共演し、プライベートでも親交が深いビートたけしさんと所ジョージさん。この番組では、企画から内容まで全て2人に委ねられており、まさに二人の自由な発想がそのまま形になったと言えるでしょう。

当初はテレビ朝日の深夜番組としてスタートしましたが、その後は日本テレビ、そしてTBSへと放送局を移転。その理由について、本人たちは「何故かは知らないがテレ朝が手放した」と語っており、その経緯も番組の魅力の一つと言えるでしょう。 第2回の放送後には、NHKや民放全局、さらにはBBCでの放送とエミー賞受賞を目標に掲げていましたが、それは実現しませんでした。

各回の放送内容

第1回（テレビ朝日）： 所さんの自宅である「世田谷ベース」を舞台に、スタッフを最小限に絞り、固定カメラのみで撮影された異色の番組。冒頭からたけしさんのコスプレによるタイトルコールなどで時間を費やし、残りの時間では、二人の対談や愛車の紹介などが行われました。

第2回（日本テレビ）： 世田谷ベースを飛び出し、都内の名所を巡る旅へ。高価なTシャツを購入したり、世田谷ベースの庭に勝手にトマトを植えるなど、自由奔放な行動が満載。たけしさんの新作映画『アウトレイジ』に関する話題も交えられました。

第3回（日本テレビ）： 前回植えた野菜の収穫や、所さんの熱中症に関するエピソードなどが描かれました。ゲストとして、ガダルカナル・タカさん、つまみ枝豆さん、笑福亭笑瓶さん、そして所さんの友人である金田さんが出演しました。

第4回（TBS）： 3日間のロケを敢行予定でしたが、集中豪雨のため初日のロケは中止。その後、世田谷ベースで収録が行われ、デリバリーの食べ比べやカブトムシを使ったいたずら、クラシックカーでのドライブ、たけしさんプロデュースのジャズCDの試聴会など、盛りだくさんの内容でした。

スタッフ

番組制作には、多くのスタッフが関わっていました。制作総指揮はビートたけしさん、総務と題字は所ジョージさん（以前は企画担当）。構成作家には、谷口秀一さん、クリタヤスシさん、高須光聖さん、橋克弘さん、藤原昭彦さんなど、錚々たるメンバーが名を連ねています。

その他、カメラ、美術、編集、選曲効果など、多くのスタッフが番組の完成度を高めるために尽力しました。放送局ごとにプロデューサーやチーフプロデューサーなども異なっています。

まとめ

『たけし・所の二人テレビ』は、二人の自由な発想と、予測不能な展開が魅力のバラエティ番組でした。放送局の変更や、様々なハプニング、そして豪華ゲスト陣など、見どころ満載の番組です。残念ながら現在は放送されていませんが、その自由奔放なスタイルは、多くの視聴者の記憶に強く刻まれていることでしょう。この番組が、日本のバラエティ番組の歴史に新たな一ページを刻んだことは間違いありません。

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