たざわ湖スキー場

たざわ湖スキー場

たざわ湖スキー場は、秋田県仙北市の水沢温泉郷に位置する県立スキー場です。第三セクターの田沢湖高原リフト株式会社によって管理・運営されており、秋田駒ケ岳の中腹にゲレンデが広がっています。最大の魅力は、どのコースからも田沢湖を一望できる絶景です。正式名称は「秋田県田沢湖スキー場」といいます。

概要

スキー場は田沢湖の東部、秋田駒ケ岳の斜面にある田沢湖高原に位置し、田沢湖畔から車で約10分です。田沢湖を望む景観は非常に美しいですが、田沢湖から吹き上げる風が強い向かい風となることもあります。過去にはスキー国体での使用実績もあり、競技者向けの上級コースから、スキー教室向けの初心者コースまで、多彩なコースが用意されています。ナイター設備も完備されており、スノーボードも楽しめます。

スキー場のすぐ下には水沢温泉郷が、県道を2kmほど上がったエリアには田沢湖高原温泉郷があります。さらに奥には乳頭温泉郷が位置しています。水沢リフトに隣接して「秋田県立田沢湖スポーツセンター」があり、2006年に水沢温泉郷から移転改築されました。それに伴い、高原ロッジと水沢レストハウスは統合廃止されています。

近隣にはかつて「スノーワールドタザワ（旧称田沢湖ミナミスキー場）」「田沢湖高原アッスルスキー場（旧称町営田沢湖高原スキー場）」「休暇村乳頭スキー場」がありましたが、現在はすべて廃止または休止しており、連絡コースなどもありません。現在、田沢湖エリアで営業しているスキー場は、たざわ湖スキー場のみとなっています。

沿革

1969年（昭和44年）：秋田県などが開設。
1971年（昭和46年）：黒潮国体開催。
1977年（昭和52年）：全日本スキー選手権大会・アルペン競技開催。
1982年（昭和57年）：くにびき国体開催。
1984年（昭和59年）：全日本スキー選手権大会・ノルディッククロスカントリー競技開催。
1990年（平成2年）：ぎんれいクワッドリフト新設。初の高速リフト。
1991年（平成3年）：厚生労働大臣杯争奪 第20回全国身体障害者スキー大会開催。
1992年（平成4年）：黒森山リフト・水沢パラレルリフトAB・かもしかリフトをペアリフトに架け替え。駒ヶ岳第1リフト廃止。
1995年（平成7年）：銀嶺第1リフト、銀嶺第2リフト廃止。
1996年（平成8年）：前年度に廃止された銀嶺第1リフト、銀嶺第2リフトをペアリフトに架け替え。
2005年（平成17年）：駒ヶ岳第2、かもしかの各リフトを廃止統合。かもしかゲレンデにフード付き高速クワッドリフトを新設。銀嶺クワッドリフトの乗り場位置を変更。銀嶺第3リフト延長、スキーセンター・高原ロッジ建て替えなどの大規模改修。
2007年（平成19年）：秋田わか杉国体開催。ぎんれい第1リフトの経路を変更。
2008年（平成20年）：厚生労働大臣杯争奪 第37回全国身体障害者スキー大会開催。
2009年（平成21年）3月：韓国ドラマ『アイリス』のロケ地となる。
2010年（平成22年）2月2日：韓国ドラマ『アイリス』のロケが行われたゲレンデを「アイリスゲレンデ」と命名。
2011年（平成23年）：厚生労働大臣杯争奪 第40回全国身体障害者スキー大会開催。
2013年（平成25年）：厚生労働大臣杯争奪 第42回全国身体障害者スキー大会開催。
2015年（平成27年）2月28日／3月1日：FISフリースタイルスキー・ワールドカップモーグル競技開催。

ゲレンデ

初級：かもしかコース、かもしかジュニアコース、白樺コース、水沢コース（ナイター）、アイリスゲレンデ
中級：かもしか林間コース、駒ヶ岳第2コース、ぎんれいユートピアコース、国体コース
上級：駒ヶ岳第3コース、ぎんれい第2コース、ぎんれいパラダイスコース、水沢チャンピオンコース、黒森山コース（SAJ公認「黒森モーグルコース」）

施設

フード付きクワッドリフト2基、ペアリフト4基
スキーセンターレラ、レストハウスぎんれい、レストハウスかもしか、無料休憩所

アクセス

バス：JR田沢湖駅から羽後交通「乳頭線」で「たざわ湖スキー場前」下車
車：東北自動車道・盛岡ICから1時間、秋田自動車道・協和ICから1時間30分
駐車場：かもしか側1200台、スキーセンター側1600台

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