たとえ君が嘘をついても

たとえ君が嘘をついても (忍者)

「たとえ君が嘘をついても」は、1995年12月1日にリリースされた、男性アイドルグループ・忍者の12枚目であり、ラストシングルとなった作品です。

概要

このシングルは、1996年発売のアルバム『Hi La Ri』からの先行シングルとしてリリースされました。特筆すべきは、全曲が邦楽器奏者を含むロックバンド、六三四（むさし）の演奏によって構成されている点です。和楽器とロックという異色の組み合わせが、忍者の音楽性に新たな彩りを加えています。

エグゼクティブ・プロデューサーとしてクレジットされている前山寛邦は、日本コロムビアでアニメーションなど映像作品の音楽プロデューサーとして長年活動していました。本作は、彼が邦楽制作のセクションに所属していた時期に携わった、数少ないプロジェクトのひとつとして知られています。

本作およびアルバム『Hi Ra Li』のリリースに関連して、1996年には六三四も参加したライブツアーが開催されました。このライブツアーは、忍者のファンだけでなく、六三四のファンにとっても貴重な機会となりました。

しかしながら、本作はオリコンシングルチャートにおいて100位以内に登場していません。これは、1990年代にジャニーズ事務所に所属する歌手が発売したシングルとしては唯一の記録となっています。セールス面では振るわなかったものの、音楽的な実験性や、忍者の新たな一面を垣間見ることができる作品として、一部のファンからは根強い人気があります。

収録曲

1. たとえ君が嘘をついても
作詞：田辺智沙
作曲：羽田一郎
編曲：飯塚昌明

表題曲。歌詞は田辺智沙が担当し、作曲は羽田一郎、編曲は飯塚昌明が手掛けています。

2. わがままに抱きあうのさ
作詞：田辺智沙
作曲：羽田一郎
編曲：飯塚昌明

カップリング曲。こちらも作詞は田辺智沙、作曲は羽田一郎、編曲は飯塚昌明が担当しています。

「たとえ君が嘘をついても」は、忍者の音楽キャリアにおいて、異色の輝きを放つ作品として、記憶されるべきでしょう。

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