たどりついたらいつも雨ふり

番組紹介:「たどりついたらいつも雨ふり」

「たどりついたらいつも雨ふり」は、日本のロックバンド、モップスによって1972年に発表されたシングルであり、音楽シーンに大きな影響を与えた楽曲です。この曲は、吉田拓郎がアマチュア時代に所属していたグループ「ダウンタウンズ」のために作られたもので、もともとのタイトルは「好きになったよ女の娘」でした。当時の音楽の流行としてフォークが先行していたことから、プロデューサーの奥田義行の提案でロックスタイルに調整されたという背景があります。

制作の経緯

モップスのリーダー、星勝によると、「この作品により、日本のオリジナル・ロックが新たな段階に達した」とのこと。この楽曲が生まれるきっかけは、吉田拓郎がTBSラジオの『パックインミュージック』において、その場で新しい歌詞を書き直し完成させたことです。この即興の結果、曲の完成度が非常に高いものとなり、アルバム『モップスと16人の仲間』と同時にシングルとしてもリリースされました。

チャート成績と影響

「たどりついたらいつも雨ふり」は、オリコンの週間チャートで26位を記録し、約14万枚の売上を記録。これはモップスにとって最大のヒット作と言えます。多くのファンに愛され、今日に至るまで多くのカバーが行われていることからも、その影響力の大きさがうかがえます。

他アーティストによるカバー

この曲は、ザ・ベンチャーズや子供ばんど、氷室京介など、多数のアーティストによってカバーされています。特に、氷室京介は自身のシングル「DEAR ALGERNON」の中に収録し、2000年代に入ると大友康平や和田アキ子らもカバーしたことが記録されています。また、2022年には世田谷ピンポンズがCMソングとして使用し、新たな世代にも愛され続けています。

映画での使用

1973年には日活映画『濡れた荒野を走れ』でも挿入歌として採用され、この楽曲が持つ独特の雰囲気は映像作品においても際立っています。

結論

「たどりついたらいつも雨ふり」は、音楽だけでなく、映画やさまざまなメディアでの使用を通じて、日本の音楽史に名を刻む楽曲へと成長しました。この歌は、聴く人に深い感情を呼び起こす力を持ち続けており、今後も多くのアートに影響を与え続けることでしょう。

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