だって好きなんだもん!

漫画『だって好きなんだもん！』の詳細

概要

『だって好きなんだもん！』は、日本の漫画家、志連ユキ江の作品で、秋田書店の『ヤングチャンピオン』にて連載されました。この漫画は全2巻で完結しており、全18話から成り立っています。本作は2012年20号から2013年17号にかけて連載された後、2013年No.6号の『月刊ヤングチャンピオン烈』にて番外編も掲載されました。

あらすじ

物語の主人公、天崎あすかは私立聖百道女学園、いわゆる百女に編入生として入学します。この学園は全寮制の女子高で、あすかの最大の秘密は男であるということです。しかし、彼女は初日から案内役をしてくれた志賀かほりに一目惚れし、思わぬ形で自らの秘密を明かすことになります。

あすかは理事長と「秘密がばれれば即退学」と約束を交わしており、校内では様々な誘惑が彼女を待ち受けています。そんな中、彼女はバレないように学園生活を送る決意をし、心の葛藤を抱えながらの日々が描かれます。

登場人物

• - 天崎あすか: 男性でありながら女装をし、男子とは思えないほどの美少女として登場します。彼女は小柄で細身でありつつ、女子と見分けがつかない容姿を持つため、周囲の目を引きます。マゾヒズム的な性分があり、幾度となく困難な状況に直面します。不運にも痴漢や強姦未遂に遭遇しながら、勇気を振り絞って生きる姿が印象的です。
• - 志賀かほり: 2年生の女子で、あすかと親しくなります。当初は東郷浩士に恋を抱いていますが、少しずつあすかに心を移していきます。彼女の存在はあすかにとって、愛の試練を乗り越えるための重要な要素となっています。
• - 東郷浩士: 百女の教員で、元不良という過去を持つ教師です。あすかやかほりのアプローチには鈍感ですが、正義感の強い一面を持ち合わせています。彼の存在は物語全体に緊張感をもたらします。
• - 松本桃子: 演劇部所属の生徒で、さまざまな策略を巡らす中心人物。彼女はあすか段階でさまざまな事態に関与し、時には助け合い、時にはサポート役として成長する重要なキャラクターです。
• - 理事長: 女性でありながら奔放な性格で、あすかの編入を認める大胆さを持っています。

物語の中での葛藤

あすかは恋愛の楽しさと同時に、その秘密がもたらす重圧にさらされています。特に彼女には強い性的興奮がついて回り、困惑する場面が多々見られます。特にかほりに対する感情が高まるにつれ、彼女の行動も大胆になっていき、二人の関係は摩擦や感情の葛藤を引き起こします。

物語のクライマックスでは、あすかが全校生徒に自らの秘密が明らかになってしまうという危機が訪れます。しかし、かほりの力強い意志と絆により、ふたりは新たな関係を築いていくことになります。この展開は、単に恋愛に関するものだけでなく、自らのアイデンティティを認め、受け入れるという成長の物語でもあります。

結論

『だって好きなんだもん！』は、女子高生活を舞台にしたユニークな青春劇であり、個々のキャラクターがそれぞれの恋愛模様や人間関係の中で成長していく姿を描いています。あすかの奮闘と彼女の周囲の人々との関係が、作品全体の魅力となっており、多くの読者に共感を呼ぶ一作です。

もう一度検索