ちびのミイ

リトルミイ（ちびのミイ）とは

リトルミイ（典: Lilla My、芬: Pikku Myy、英: Little My）は、トーベ・ヤンソン作の『ムーミン』シリーズに登場する人気キャラクターです。初登場は4作目の『ムーミンパパの思い出』でした。

名前の由来は、ギリシャ文字の12番目の文字であるμ（ミュー）からきています。これはMyと訳され、スウェーデン語で[my]と発音されます。

性格

リトルミイは、小さくて非常に頑固な性格です。せっかちで怒りっぽく、いたずら好きな面もありますが、一度心を許せば、とても良い友達になることができます。その角のある性格で、議論においては感情と論理を巧みに使い、相手を言い負かしてしまうこともしばしばです。個人攻撃や誇張、嘲笑といった手段も用います。

各作品におけるリトルミイ

『ムーミンパパの思い出』: ムーミンパパが若かった頃、真夏の夜にミムラ夫人の末っ子として誕生。小さすぎて見えないほどでしたが、いたずら好きで騒動に首を突っ込む姿が見られました。
『ムーミン谷の夏祭り』: スナフキンがポケットに入れて運べるほどの大きさながら、物語において重要な役割を担うようになります。姉から良い行いを教わることはありませんでしたが、スナフキンと共に規則に厳しい公園の管理人から他の子供たちを助けます。
『ムーミン谷の冬』: 冬眠から目覚めたムーミントロールとは異なり、冬を体験します。ウィンタースポーツを楽しみ、銀色の世界を満喫します。
『ムーミン谷の仲間たち』:
『ぞっとする話』: ホムサの末から2番目の子に、恐怖と破滅をもたらす作り話を聞かせます。
『世界でいちばんさいごのりゅう』: ムーミントロールよりも年上であるにもかかわらず、おせっかいで嫌味な妹のような振る舞いを見せます。
『目に見えない子』: 目に見えなくなったニンニを元に戻す方法を考え、実行します。
『ムーミンパパ海へ行く』: 灯台島へ行くムーミン一家に同行し、新しい生活にすぐに馴染んで陽気に過ごします。
絵本: 『それからどうなるの』や『ムーミン谷へのふしぎな旅』でセリフが与えられ、『さみしがりやのクニット』では沈黙を守る場面があります。
『ムーミン谷の11月』: 『ムーミンパパ海へ行く』と同時期に出た作品のため、単独では登場しません。

声優

日本のアニメーションでは、以下の声優がリトルミイを演じています。

堀絢子 (1969年版、1972年版)
佐久間レイ (『楽しいムーミン一家』、『劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス』)
大谷育江 (『ムーミン谷のなかまたち』)
豊崎愛生 (ムーミンバレーパークのアトラクション)

リトルミイは、その愛らしい外見と裏腹に、毒舌で大胆な行動が魅力的なキャラクターです。ムーミンシリーズにおいて、彼女の存在は物語に深みと面白さを与えています。

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