つくってあそぼ

『つくってあそぼ』の魅力と思い出

『つくってあそぼ』は、1990年4月2日にNHK Eテレで初放送され、2013年3月30日まで23年間にわたり愛された工作番組です。この番組は、幼稚園や保育園の子供たちを対象に、身近な素材を使った工作の楽しさを教えることを目的とし、エンターテインメントとして制作されていました。番組の初回は、1989年12月18日のパイロット版から始まりました。

番組の内容と進化

『つくってあそぼ』は、かつての『できるかな』の精神を受け継ぎ、身の回りのものを使って何かを作り出すことの楽しさと創造性を子供達にもたらしました。番組では、工作の方法を楽しく見せるために、ワクワクさんとゴロリが中心となって進行しました。ワクワクさんはクリエイティブなデザイナーであり、ゴロリはその優しい相棒として、子供たちに一緒に教えながら遊ぶ演出を行いました。

当初は4:3の標準画質で制作されていましたが、2005年度からはハイビジョン製作に移行し、視覚的にも魅力を増しました。エンドカードのデザインも見直され、視聴者に印象的な締めくくりを提供しました。

放送とその後

『つくってあそぼ』は、放送開始以来、様々な時間帯に放送されました。月曜日から水曜日まで、また土曜日も含めた多彩なスケジュールで展開され、常に子供たちを楽しませていました。最終回では、これまでの放送回を振り返りつつ、ワクワクさんとゴロリから視聴者への感謝のメッセージが送られました。

その後、番組は『ノージーのひらめき工房』へとバトンタッチされ、同年4月3日から新たな形で続いていきました。さらに、2023年には『Eテレタイムマシン』で特別企画として過去のエピソードが再放送されるなど、長年の人気を示す出来事もありました。

代表的なキャラクター

この番組には愛らしいキャラクターが多く登場しましたが、中でもワクワクさんとゴロリが特に知られています。ワクワクさんは、色とりどりの工作を提案し、子供たちに創造力をかき立てました。彼は自身のユニークなデザインやアイデアで、視聴者を楽しませる存在であり、赤い帽子と黒縁眼鏡がトレードマークです。一方、ゴロリはその愛らしい姿や心優しい性格で、画面の中から子供たちに寄り添う存在でした。

番組に登場する他のキャラクターたちも、工作を通じてさまざまな友情や挑戦を描写し、子供たちに様々なメッセージを伝えていました。

ミニ番組「つくってワクワク」

また、1999年から放送された5分番組『つくってワクワク』も、親しまれました。こちらは『つくってあそぼ』の内容を編集し、短い時間で楽しめるようになっていました。エンディングシーンではワクワクさんとゴロリが「次もつくってワクワク！」と呼びかけるなど、視聴者の期待感を高める演出がありました。

まとめ

『つくってあそぼ』は、遊び心満載の工作番組として、日本の子供たちに多大な影響を与えました。創造することの楽しさを教え、視聴者に笑顔を届けたこの番組は、使われた素材や工作のアイデアを通じて無限の可能性を感じさせてくれました。長年にわたり親しまれ続けたその姿勢は、今後も多くの人に思い出され、教育の一環として重宝されることは間違いありません。

もう一度検索