つくばみらい市議会

概要

つくばみらい市議会は、日本の地方自治体である茨城県つくばみらい市に設置されている議決機関です。市民から直接選挙で選ばれた議員で構成され、市長と並んで市政を運営する「二元代表制」の一翼を担っています。議会は、市民の代表として、市の条例の制定や改廃、予算や決算の認定、市政の重要な契約の締結など、市の意思決定に関する幅広い権限を持っています。これにより、市の施策が市民の意向を反映し、適正かつ効率的に実施されているかを監視・評価する役割も果たしています。

議員の構成

つくばみらい市議会を構成する議員の数は、定数18名と定められています。これらの議員は、つくばみらい市内に居住する有権者の投票によって選ばれます。

議員の任期は4年間です。任期満了に伴い、改めて全市域を対象とした選挙（市議会議員一般選挙）が行われ、新たな議員が選出されます。

議会には、その円滑な運営を図るため、議員の中から議長と副議長が選ばれます。議長は議会を代表し、会議の進行役を務め、議場の秩序を維持する権限を持ちます。副議長は議長を補佐し、議長が不在の場合などにその職務を代行します。

現在（2024年6月1日時点）の議長は伊藤正実氏、副議長は中島清和氏がそれぞれ務めています。

議会の運営

つくばみらい市議会の会議には、定期的に開催される定例会と、必要に応じて随時開催される臨時会があります。

定例会

定例会は、市の運営に関する基本的な事項を審議するために、毎年決まった時期に年複数回開催されます。つくばみらい市議会では、例年3月、6月、9月、12月の年4回、定例会が招集されています。この定例会において、年度の予算案や決算案、重要な条例案などが集中的に審議・議決されます。

臨時会

定例会とは別に、特定の重要な案件が発生し、早急に議会の議決が必要となった場合などに、臨時に招集される会議です。市長が必要と認めたときや、議員定数の4分の1以上の議員から請求があった場合などに開催されます。

議会では、提案された議案について、まず所管の委員会（常任委員会や特別委員会）で専門的・詳細な審査が行われます。委員会での審査結果を踏まえ、最終的に本会議において議員全員による討論を経て採決が行われ、議会の意思が決定されます。

議会の権限と役割

つくばみらい市議会は、地方自治法に基づき、以下のような重要な権限を持っています。

議決権: 条例の制定・改正・廃止、予算の決定、決算の認定、契約の締結、市の重要な財産の取得・処分など、市の意思決定の多くは議会の議決が必要です。
選挙権: 議長、副議長のほか、選挙管理委員会委員などを選挙します。
同意権: 副市長や監査委員の選任など、市長が提案する人事案件に対して同意を与えます。
検査及び調査権: 市の事務全般について、書類の検査や事務の監査を行う権限、さらに必要に応じて関係者の出頭を求めたり、記録の提出を要求したりする調査権（いわゆる百条委員会）を持ち、市政を監視します。
* 請願及び陳情の受理・審査権: 市民からの請願や陳情を受け付け、審査し、市の行政に対する要望や意見を市政に反映させるための努力を求めます。

これらの権限を行使することで、議会は市民全体の利益を代表し、市政の公正性、透明性、効率性を確保するための重要な役割を果たしています。

市民と議会

つくばみらい市議会は、市民に対して開かれた議会運営を目指しています。本会議や委員会は原則として公開されており、市民は自由に傍聴することができます。また、市政に対する要望や意見を、請願や陳情として議会に提出することも可能です。

議会の活動状況や議案の審議状況、会議録などは、つくばみらい市議会の公式サイトなどを通じて情報公開されており、市民が議会について理解を深め、市政に関心を持つための情報提供が行われています。

つくばみらい市議会は、市民の多様な声に耳を傾け、市の持続的な発展と市民福祉の向上に寄与することを目指して活動しています。

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