つくば号

つくば号の概要と特徴

つくば号（つくばごう）は、東京と茨城県つくば市を主に結ぶ高速バスです。このバスは、常磐自動車道を利用して運行されています。2022年7月の時点で、東京行きとつくば行きは、20分から30分の間隔で運行しており、特定の時間帯では60分の間隔もあります。平日には、東京駅からつくばセンターまで、上り便では85分から105分、下り便では65分から70分の所要時間でサービスを提供しています。

初発・終発と運賃

つくば号の特徴の一つは、始発の時間が早く、終発が遅いことです。上りのつくばセンター発は5:00、下りの東京駅発は22:30です。また、運賃は標準で1,260円（小児630円）ですが、ICカードを利用すると異なる運賃が適用され、下り便は1,200円、上り便は950円となります。

さらに、深夜バスの「ミッドナイトつくば号」が平日3本（週末は2本）運行されていますが、新型コロナウイルスにより現在は運休中です。その運賃は大人2,200円（小児1,100円）で、東京駅で専用の乗車券を購入する必要があります。

経路の特徴

つくば号は、いくつかの特異な経路設定を行っています。例えば、駅から少し離れた産業技術総合研究所や筑波宇宙センターを経由し、筑波大学キャンパス内にも停車します。東京駅日本橋口（降車）および八重洲南口（乗車）を発着点としていますが、新宿駅を通過する路線はありません。

車両と座席

乗车中、高速バスの快適さを追求し、リクライニングが可能なシートを用意しています。通常、トイレ付きのハイデッカー車が使用されるため、長時間の移動も安心です。ただし、満席の場合には補助席を使用することもあります。

運行会社と運行頻度

つくば号の運行は、ジェイアールバス関東と関東鉄道が行なっています。平日、土曜日、休日ともに、上り28便、下り30便の運行があり、「ミッドナイトつくば号」の便も含めると、非常に多様なニーズに応じたサービスを提供しています。

運行の歴史

1987年に運行を開始して以来、つくば号は多くの利用者から支持を受けてきました。初期の頃は予想以上の利用があったため、運行開始から半年で増便され、ピーク時には10分間隔で運行されることもありました。しかし、2005年のつくばエクスプレス開業後、乗客数が約30%に減少しました。それでも、サービス向上のために立ち寄り停留所を追加したり、運賃を調整したりして、利用者の利便性を追求し続けています。

その他の情報

年末年始やつくばマラソン開催時には特別なダイヤが設定され、つくばセンターと筑波大学間は運休となります。また、都内および茨城県内のみの乗車はできず、全路線を通した乗車が必要です。

つくば号は、東京とつくばを結ぶ重要な交通手段であり、学術会議や筑波大学の入学試験など、多くの人々に利用されています。

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