つぐもも

『つぐもも』について

概要

『つぐもも』は、浜田よしかづによる日本の漫画作品であり、最初の連載は2008年にウェブコミック誌『COMIC SEED!』で始まりました。以降、いくつかの雑誌に移籍しながらも、その人気は衰えず、2023年には累計発行部数が150万部を超えるまでに成長しています。作品は、独特のコメディとファンタジーの要素が交錯し、特に妖怪や付喪神といった日本の伝承に基づいたキャラクターたちが魅力的です。

あらすじ

学園編（1巻 - 4巻）

物語の主人公は、加賀見一也という普通の14歳の男子中学生。彼は幼い頃に母を亡くし、父と姉と共に暮らしています。彼の母の形見である絹の袋帯を肌身離さず持ち歩き、その匂いを嗅ぐことで心の安らぎを得ています。ある日、学校の屋上で帯の匂いを嗅いでいると、奇妙な出来事が起こります。落ちていたカツラが突如妖怪に変わり、彼に襲いかかりますが、その窮地を救ったのは、着物姿の謎の美少女、桐葉でした。実は彼女は、一也の思いが宿った袋帯から現れた付喪神なのです。

桐葉は、実は一也の母である奏歌の魂が宿っており、過去に起こった悲劇により、一也の記憶を封印していたのです。彼女が再び現れることで、一也の周りでは様々な怪異が起こり始め、彼は自己の運命を受け入れ、「すそはらい」として怪異を調伏する任務を背負うことになります。

皇すなお編（5巻 - 6巻）

一也は自分の役割を果たしていく中、隣町で活動する少女、皇すなおと出会います。彼女は奏歌の凄さを知っており、一也が未熟であることに対して挑戦することに。決闘の末、一也は彼女に勝利し、成長を遂げることができました。

お悩み相談室編（7巻 - 9巻）

桐葉がクラスに転校生としてやってきたことで、彼女と一緒に学校や町で発生する怪異を解決しようとする一也。友人たちと協力しながら「お悩み相談室」を設立し、事態を収拾していく中で、意図的に怪異を生み出す集団が浮かび上がります。

迷い家編（10巻 - 14巻）

物語は迷い家と呼ばれる場所に展開します。そこは条件の悪い人間に耐えかねたつぐももたちが集まる隠れ家で、土地神を殺して石片を手に入れる『おのごろ祭り』を計画します。この騒乱がきっかけで血で血を洗う戦争が勃発し、土地神たちと付喪神たちとの大規模な戦闘が描かれます。

主要キャラクター

• - 加賀見 一也: 本作の主人公で、すそはらいとしての役割を担っています。
• - 桐葉: 一也の母の形見から生まれた付喪神で、彼をサポートします。
• - 皇 すなお: 隣町から一也の前に現れる自称「すそはらい」、同年齢の少女。

テレビアニメ化

『つぐもも』は、2017年にアニメ化され、全12話で放送されました。2020年には続編『継つぐもも』も放送され、原作の魅力がアニメでも引き立てられています。

まとめ

この作品は、学園ドラマと伝承を融合させたユニークな内容で、キャラクターたちの成長や葛藤、友情が描かれています。日本の神話や妖怪文化に興味がある方には特にオススメのシリーズです。

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