つなぎスイミングセンター

つなぎスイミングセンターの歴史と特徴

つなぎスイミングセンターは、岩手県盛岡市の繋に位置していた屋外プールで、地域のレクリエーション施設として1985年に開業しました。この施設は、御所ダムの周辺整備事業の一環として県営御所湖広域公園内に設けられ、面積2.2ヘクタールに水面積3,323平米の5基のプールを備えていました。このプールは地域住民や観光客にとって重要な娯楽の場となり、多くの人々に愛されていました。

施設には、競泳プールや造波プール、噴水プールなどがあり、様々なレクリエーションを楽しむことができました。競泳プールは900平米の広さを持ち、50メートル×8コースのレイアウトで、最大水深は1.4メートルでした。造波プールは1,290平米あり、1メートルの水深と1メートルの波高を誇っており、家族連れに人気でした。また、780平米の噴水プールもあり、2基の傘型噴水が設置されていました。幼児プールとスライダープールも完備されており、子供たちが安全に遊べる環境が整っていました。

施設の中心には管理棟があり、122平米の広さを持ち、男女それぞれ500基の更衣室ロッカー、シャワー室、乾燥室、売店などが設けられていました。さらに、食堂も併設されており、訪れた方々に快適なサービスを提供していました。

しかし、1995年にオープンしたけんじワールドや、県営屋内温水プールの影響で利用客が減少し、2004年度には営業を休止することとなりました。実質的には2003年が最後の営業年となり、その後施設は放置されることになります。2015年には、施設撤去の計画が発表され、2016年には管理棟と公衆トイレを除いて解体が完了しました。今では、跡地は希望郷いわて国体の臨時駐車場として利用されています。国体終了後も、御所湖まつりなどのイベントの時に利用されることがあります。

周囲にはつなぎ温泉や御所ダム、鶯宿温泉などの観光名所が点在しており、地域全体の観光資源として多くの人々が訪れます。特に、つなぎ温泉は人気で、観光とレクリエーションが融合した素晴らしい環境です。

つなぎスイミングセンターは、その歴史を通じて多くの人々に楽しさと癒しを提供してきた場所です。現在その跡地は別の用途に活用されているものの、ここで過ごした夏の思い出は多くの人々の心に刻まれ続けています。

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