つま恋ロマンスポルノ'11 〜ポルノ丸〜

つま恋ロマンスポルノ'11 〜ポルノ丸〜：記録と記憶のライブビデオ

2011年12月21日、ポルノグラフィティのライブビデオ『つま恋ロマンスポルノ'11 〜ポルノ丸〜』がDVDとBlu-rayで同時リリースされました。この作品は、単なるライブ映像にとどまらず、2011年3月に発生した東日本大震災への支援活動という重要な意味合いも併せ持っています。

記録された熱狂と感動：2011年9月11日、つま恋のステージ

本作品は、2011年9月10日と11日にヤマハリゾートつま恋で開催された同名ライブの模様を、9月11日公演を中心に収録しています。収録楽曲は、ポルノグラフィティの代表曲から、ライブでしか味わえない高揚感あふれるパフォーマンスまで、幅広く網羅。圧巻のステージングと、観客の熱狂が凝縮された映像は、ライブの臨場感を余すことなく伝えてくれます。

初のBlu-ray作品と、同時リリースされた過去のライブ作品

『つま恋ロマンスポルノ'11 〜ポルノ丸〜』は、ポルノグラフィティにとって初のBlu-ray作品としてリリースされました。DVDとBlu-rayの同時発売ということも、当時としては大きな話題となりました。さらに、同日には2007年から2011年までにリリースされたライブDVD過去6作品もBlu-ray化され、一挙リリースされました。

東北への支援：ポルノ丸の航海

このライブは、東日本大震災からの復興支援を目的としたチャリティ活動の一環として開催されました。「東北にポルノ丸（船）を贈ろう！」という目標を掲げ、チャリティグッズとして販売された「ハンカチ」の売上金8,181,364円を含む、本公演と10月28日に仙台で行われたライブ『東北ロマンスポルノ'11 〜ポルノ港〜』の義援金を合わせた総額11,052,314円が、漁船購入資金として充てられました。

2012年10月、この資金で建造された漁船は「まるぽ丸」と命名され、宮城県漁協山元支所に寄贈されました。この活動は、音楽の力による社会貢献の大きな成功例として、多くの人々の記憶に刻まれています。

収録内容：熱気あふれるステージと、舞台裏のドキュメント

Blu-ray版はDisc1枚に、ライブ本編を余すことなく収録。代表曲の数々や、観客を魅了するパフォーマンスが、高画質、高音質で楽しめます。さらに、特典映像として「Behind the stage」が収録されており、ライブ当日の舞台裏の様子が、BGMに「マイモデル」を配して描かれています。猛暑の中でのライブということもあり、メンバーのコメントや舞台裏の様子も興味深く見どころの一つと言えるでしょう。

豪華サポートメンバーと、演出陣

ライブを支えたサポートメンバーにも注目です。野崎真助(ドラムス)、野崎森男(ベース)、宗本康兵(キーボード)、NAOTO(ヴァイオリン)、nang-chang(マニピュレート)、G-Rockets(アクロバットダンス)、つま恋ダンサーズ(ダンス)、そして演出にはObelisk(トライク)など、多様な才能が結集した、豪華な布陣となっています。MCを務めたボーダー・D・横島も印象的です。

記憶に残る一枚：音楽と社会貢献の融合

『つま恋ロマンスポルノ'11 〜ポルノ丸〜』は、単なるライブ映像作品ではなく、音楽の力による社会貢献の素晴らしさと、アーティストの強い意志を感じさせる、記録と記憶の両方を兼ね備えた作品です。高画質、高音質で楽しめる映像と、東日本大震災復興支援という重要な意味合いを持つ、音楽史に残る貴重な一枚と言えるでしょう。

もう一度検索