てんこ盛り

「てんこ盛り」とは、食器に食べ物をうず高く盛り付けることを意味します。山盛りやてこもりと同義であり、転じて、物が豊富にある状態を指すこともあります。特に、漫画に登場するご飯のように、茶碗や丼から高く盛り上がった状態は「マンガ盛り」と呼ばれることもあります。

語源

「てんこ盛り」の「てんこ」は、元々「天骨（てんこつ）」という言葉が略されたものです。「天骨」は、山頂や空の上の方を意味する方言で、北陸から関西、中国、四国地方にかけて見られます。この「天骨」が「山の頂点のようにうず高く盛り付けられている」様子を表す言葉として、「天骨盛り（てんこ盛り）」として使われるようになりました。

その他の盛り

天盛り: 酢の物や和え物などの料理に、彩りや香りを添えるために乗せる海苔、生姜、胡麻、木の芽などを指します。これは、客に対するもてなしの意を表すとも言われています。
大盛り: 普通よりも多く盛り付けることを指しますが、その量は店によって異なります。
デカ盛り: 大盛りよりもさらに多い量を指します。てんこ盛りと同様の意味で使われることもあります。
中盛り: 店舗によって意味合いやサイズが大きく異なります。例えば、ラーメン店では並盛りの1.5玉分を指すことが多いですが、すき家ではご飯少なめでお肉4割増し、伝説のすた丼屋では並盛りの2/3サイズを指します。

このように、「てんこ盛り」は、単に量が多いだけでなく、見た目のインパクトや、提供する側の心意気を示す言葉としても使われています。

関連項目

盛り付け
デカ盛り
大食い
フードファイター

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