としま未来へ

「としま未来へ」について

「としま未来へ」は、さだまさしが作詞および作曲を手掛けた楽曲で、東京都豊島区の新しい区民歌として位置付けられています。この曲は、2002年に豊島区が70周年を迎えたことを記念して制定されました。

豊島区では、1961年に制定された「豊島区歌」が存在しましたが、新たに区民歌の制定が決定され、歌詞の一般募集が行われました。全国から応募が集まり、32都道府県から258篇を超える作品が寄せられました。その中でも特に評価されたのは、佐藤有弘さんの「きらめきの街 としま」と今井英昭さんの「ユーとしま」です。この2篇の作品が選ばれ、さだまさしがそれらをもとに補作し、楽曲として完成されました。

楽曲の発表は、2003年1月13日に東京芸術劇場で催された成人式の場で行われました。この特別なイベントでは、さだまさし自身が歌唱したことも大きな注目を浴びました。そして同年の7月には、東京音楽大学との協力のもと、さだまさしの歌唱やオーケストラ編曲版が収められたCDが制作されました。このCDは日本ビクターからリリースされ、多くの人々に楽しまれています。

また、2007年には、サンシャイン通りに「未来の燈」と名付けられた歌碑が建立され、豊島区の文化の象徴となりました。この歌碑は「としま未来へ」のメッセージを永続的に地域に伝え、区民の誇りを醸成する重要な存在です。

「としま未来へ」の成立後も、以前の「豊島区歌」は存続し、豊島区役所内では朝の始業時に演奏されていますが、区の公式イベントでの演奏機会は減少しています。区の公式サイトでは、「としま未来へ」の音源が提供されており、区民がこの楽曲に触れる機会が増えています。

このように、「としま未来へ」は豊島区の地域文化や住民の絆を深めるシンボルとして位置付けられており、さだまさしの音楽の力が人々をつなぐ役割を果たしています。今後も、この楽曲が地域に愛され続け、豊島区の未来を照らす存在でいてほしいものです。

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