とちぎ発!旅好き!

とちぎ発!旅好き!

「とちぎ発!旅好き!」は、栃木テレビが制作していた旅番組で、2019年3月に放送を終了しました。この番組は、2019年4月からスタートする「U字工事の旅!発見」の前身となっています。旅人と呼ばれるレポーターが週替わりで栃木県内の観光名所や飲食店を訪れ、視聴者に紹介していました。

番組の概要

この番組の特色は、栃木県内に留まらず、近隣の茨城県、群馬県、埼玉県、福島県のスポットにも目を向け、国内外の様々な観光地を紹介することです。2010年には茨城空港の開港に合わせて、韓国のソウルを訪れたエピソードがあり、以降、年間で韓国の特集を行っていました。また、同じ年には東北新幹線の全線開業により、青森と函館を特集し、多くの視聴者に新しい目的地を提案しました。

この番組では、レポーターたちが実際に現地に足を運び、その地域の魅力を視覚的に伝えるスタイルを取っており、観光業の促進にも貢献してきました。2011年には北関東自動車道と商船三井フェリーを利用して、北海道の旅の模様を放送予定でしたが、東日本大震災の影響で放送は延期され、6月に改めて放送されました。

特別企画

通常の観光紹介に加え、特異なパロディ企画も盛り込まれたことがありました。2013年6月には、人気番組「モヤモヤさまぁ〜ず2」を模した形で宇都宮市のオリオン通りを取り上げた「MOYAMOYAうつのみや」という特集が放送され、視聴者に新たな楽しみを提供しました。

500回記念の特別企画として、2014年11月には茨城空港を利用して神戸を旅した放送も行われました。各回において移動手段には地元のスバル車が利用されることもあり、地元企業とのコラボレーションが見られました。

レポーター

番組の旅人たちは、全員が栃木県出身で構成されており、地域に根ざした旅の魅力を発信することに注力していました。2006年から出演していたお笑いコンビU字工事（福田薫と益子卓郎）は特に人気があり、共演や単独での旅企画にも挑戦。その他の旅人には、菊池元男や手島優、湯川尚樹などが名を連ねています。

過去には渡辺智子や土屋晴乃など、多くの旅人が番組に関わっており、それぞれの個性が視聴者に親しまれていました。

ナレーションと音楽

ナレーションは山根大嗣が担当し、彼の声が番組に深みと親しみをもたらしました。オープニングにはカフ・リンクスの「Tracy」が使用され、エンディングテーマも数度にわたり変わりながら視聴者に印象を残しました。これらの音楽は、旅する楽しさとシーズンごとの雰囲気を演出する一翼を担っていました。

終了と後継番組

2019年3月28日の放送をもって、「とちぎ発!旅好き!」はその14年間の歴史に幕を下ろしました。その後は「U字工事の旅!発見」として新たな旅番組がスタートしましたが、旅好きだった多くのファンにとって、この番組の存在は忘れがたいものでした。旅の魅力を広め、地域の特色を反映したこの番組は、多くの栃木県民に愛され続ける存在でした。

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