とどかぬ想い

「とどかぬ想い」(What Have I Done to Deserve This?)は、イギリスの音楽ユニット、ペット・ショップ・ボーイズと、伝説的な歌手ダスティ・スプリングフィールドが共演した楽曲です。1987年にリリースされ、ペット・ショップ・ボーイズのセカンド・アルバム『哀しみの天使』からシングルカットされました。

この曲は、ペット・ショップ・ボーイズのメンバーであるニール・テナントとクリス・ロウが、ダスティ・スプリングフィールドへの敬愛の念から制作されました。彼女の独特な歌声と表現力に魅せられた彼らは、彼女をゲスト・ヴォーカルとして迎え、この楽曲を共同で作り上げました。

リリースされると、「とどかぬ想い」は瞬く間に世界的なヒットとなり、全英シングルチャートとBillboard Hot 100で共に2位を記録しました。この成功は、ペット・ショップ・ボーイズにとって大きな躍進となり、彼らの音楽キャリアをさらに押し上げる原動力となりました。

また、この楽曲のヒットは、ダスティ・スプリングフィールドにとっても重要な転機となりました。1970年代以降、彼女のキャリアは低迷していましたが、「とどかぬ想い」への参加をきっかけに、再び注目を集めるようになったのです。その後、ペット・ショップ・ボーイズは、ダスティ・スプリングフィールドの作品（シングル2枚とアルバム『レピュテーション』）をプロデュースするなど、彼女の音楽活動を積極的にサポートしました。

「とどかぬ想い」は、単なるヒット曲としてだけでなく、音楽史における重要なコラボレーションとしても評価されています。異なる世代とジャンルを代表するアーティストが、互いの才能を尊重し合い、素晴らしい作品を生み出したことは、多くの音楽ファンに感動を与えました。

収録曲

* 7" シングル
1. とどかぬ想い (with ダスティ・スプリングフィールド) - 4:19
2. ア・ニュー・ライフ - 4:55

この楽曲の成功は、音楽業界におけるコラボレーションの可能性を広げ、後進のアーティストたちに大きな影響を与えました。「とどかぬ想い」は、時代を超えて愛される名曲として、これからも多くの人々の心に響き続けるでしょう。

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