とびだせ大作戦

とびだせ大作戦について

『とびだせ大作戦』（英題：The 3-D Battles of WorldRunner）は、1987年 3月12日にスクウェア（現スクウェア・エニックス）から発売された、ファミリーコンピュータディスクシステム用の3Dランシューティングゲームです。このゲームは、日本で初めて立体視が可能な仕様となっている点が特徴で、別売の特製メガネを使用することで、画面が奥行きのある立体的に見える効果を楽しむことができます。この独自のスタイルから、ゲームタイトルの「とびだせ」という名も付けられています。また、本作の続編『JJ 〜とびだせ大作戦パート2』も1987年 12月7日に発売されました。

ゲームのプレイ内容

プレイヤーは、敵を避けたり穴を飛び越えたりしながら、画面奥へと進んでいくスタイルのゲームプレイを楽しむことができます。ゲームのプログラムは、ナーシャ・ジベリが手がけており、音楽は植松伸夫による素晴らしいサウンドトラックがあります。プレイヤーがゲーム内で取得できるアイテムはいくつかあり、それぞれ異なる効果を持っています。

取得可能なアイテム

- ミサイル／サイコバスター: 敵に対して攻撃ができるアイテムで、ボス戦では自動的にこの武器が装備されます。
- クラッシャー／クラッシュブーツ: 取得することで主人公の色が変わり、着地点で敵を踏み潰すことが可能に。
- 毒キノコ／デビ: 取るとマイナス効果があり、主人公がやられてしまう要素。
- タイマー／ライフセーバー: タイマーが満タンに戻ります。
- 無敵／バリアスーツ: 体当たりで敵を倒せるようになり、より攻撃的にプレイできるようになります。
- 1UP／クローンパーツ: 残り人数が増え、より長くゲームを続けることが可能に。

障害物の存在

画面内にはさまざまな障害物が配置されており、これらに衝突するとミスとなる可能性があります。例えば、タワーに衝突するとアイテムが出現することがあり、スプリングのようなジャンパーも存在して、これを利用して隙間を渡る必要があります。

ボスキャラクター

ゲーム内には、各ステージごとに「ドラゴン」と呼ばれるボスキャラクターが待ち受けています。ボスの弱点は頭部ですが、胴体を破壊することも可能で、それにより判定が小さくなる仕組みになっています。

- ステージ1: ヘビのようなドラゴンで、動きは遅め。
- ステージ2: ロボットのようなドラゴンが再登場。
- ステージ3: 獣のような剛毛ドラゴンで、見えにくい黒い姿が特徴。
- ステージ4: ネコのような顔のドラゴンが3回登場。
- ステージ5: カエルの顔を持つドラゴンで動きが激しい。
- ステージ6: ひとつ目のドラゴン
- ステージ7および8: 非常に強力で、素早い動きを持つボスたちが待ち受けています。

開発と評価

本作は、独自の3Dスクロール技術を利用した設計が施されており、滑らかな動きを実現しています。また、ゲームはリリース時に高い評価を得ており、ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の評価は16.08点（満25点）など高評価を受けました。続編の『JJ』も同様に評価され、そのゲームプレイの革新性をどう取り入れられたかが重要視されました。

まとめ

『とびだせ大作戦』は、ただの3Dランシューティングゲームにとどまらず、立体視という新しい体験を提供した革新的なタイトルです。プレイヤーは敵を巧みに避け、さまざまなアイテムを駆使しながら、迫りくるボスに挑み続ける、この挑戦的なゲームに魅了され続けています。

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