なかったコトにして

なかったコトにして：郷ひろみの21世紀を彩る一曲

2000年6月21日、歌手の郷ひろみは79枚目のシングル「なかったコトにして」をリリースしました。この曲は、HYPER GO号とのコラボレーションによる作品であり、日本テレビ系列のバラエティ番組『ダウンタウンDX』のエンディングテーマとして、同年7月から9月にかけて放送されました。さらに、サンヨー食品のカップスターCMソングにも起用され、幅広い層に親しまれることとなりました。

オリコンシングルチャートにおいて、「なかったコトにして」は初登場8位という好成績を収めました。このTOP10入りは、郷ひろみにとって1984年の「2億4千万の瞳― -君もきっと―」(最高位7位)以来のこと、そして、初登場TOP10入りとしては1977年の「帰郷／お化けのロック」(初登場2位)以来の快挙となりました。1970年代後半から1980年代にかけて絶大な人気を誇った郷ひろみにとって、21世紀初頭におけるこのヒットは、彼の変わらぬ魅力と音楽性の高さを証明するものでした。

楽曲そのものは、郷ひろみの持ち味であるパワフルな歌唱力と、洗練されたメロディーラインが魅力です。キャッチーなメロディーと、時代を反映したサウンドアレンジは、聴く者の心を掴んで離しません。ダンス☆マンによる作曲・編曲は、楽曲全体に洗練されたポップセンスを与え、さらに川松久芳によるホーンアレンジが、楽曲に深みと華やかさを加えています。作詞は森浩美が担当し、郷ひろみの歌声を最大限に活かす、力強い歌詞を提供しています。

シングルには、表題曲「なかったコトにして」に加え、「なかったコトにして (Funky Disco,REMIX MAN MIX)」と「なかったコトにして (Original KARAOKE)」の計3曲が収録されています。これらのバージョン違いは、楽曲の多様な魅力をより一層引き立たせています。「なかったコトにして (Funky Disco,REMIX MAN MIX)」は、オリジナル曲に新たなアレンジを加えたダンスミュージックバージョンで、クラブシーンでも人気を博しました。「なかったコトにして (Original KARAOKE)」はカラオケとして利用できるバージョンです。

「なかったコトにして」は、郷ひろみのキャリアにおける重要な一曲として、日本の音楽史に刻まれています。その人気の高さは、オリコンチャートでの好成績だけでなく、テレビ番組やCMへの起用、そして長く歌い継がれてきたことからも明らかです。この曲は、郷ひろみというアーティストの多様な魅力を凝縮した、代表的な楽曲の一つと言えるでしょう。

収録曲

なかったコトにして (作詞：森浩美、作曲・編曲：ダンス☆マン、ホーンアレンジ：川松久芳)
なかったコトにして (Funky Disco,REMIX MAN MIX)
なかったコトにして (Original KARAOKE)

関連情報

発売日：2000年6月21日
レーベル：未記載
収録アルバム：未記載

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