なごやか寄席

なごやか寄席の概要

『なごやか寄席』は、1974年4月15日から1999年3月23日まで、東海ラジオで放送された落語の公開収録番組です。全1260回の放送の中で、東海地区における落語愛好者にとって、コンテンツが非常に限られていた時代において、一大イベントとなりました。この番組は東京や大阪と異なり、落語を楽しむ機会が少ない東海地方において、画期的な存在だったと言えるでしょう。

放送終了後も、同名の番組が復活し、収録された当時の音源を使用して再放送されるなど、長年にわたって親しまれています。

番組の内容

この番組では、毎週東西から2人のベテラン落語家が招かれ、それぞれの落語家が2席ずつ披露する形式で収録が行われていました。各演目の所要時間は約20〜35分で、計4回の演目が収録されることになります。

gこれまでの収録会場も多岐にわたりますが、初回から第13回までは名銀ホールで行われ、その後は中電ホール、第162回から最終回は愛知県中小企業センターで収録されました。この最後の会場は、現在は廃止されています。

復刻編

放送終了後の2005年からは、毎週金曜日深夜に『ミッドナイト東海21』の中で、復刻編として放送されるようになりました。その後も放送時間や曜日を変更しながら継続され、名古屋市場を中心に活動する落語家の雷門幸福が案内役として登場しました。

復刻編が始まる前には、聴取率調査期間中に深夜の時間帯に特別放送が行われ、その際のスポンサーには高齢者向け住宅関連の団体がついていたこともありました。

放送日時の変遷

『なごやか寄席』の復刻編は、その後も放送日時が変更されながら続きます。以下は放送日時の主な移り変わりです:

• - 2005年10月～2007年3月: 毎週金曜深夜「ミッドナイト東海21」の一部として放送
• - 2007年4月～2007年10月: 独立した30分番組として放送
• - 2008年4月～2009年3月: 毎週土曜の深夜に放送

また、2018年には再び『なごやか寄席』が復活し、アナウンサーの原光隆が案内役を務めていました。

追悼特番

番組は数人の著名な落語家の追悼特番も制作されています。2020年には林家こん平の追悼番組、2021年には名古屋出身の三遊亭圓丈の特別編、さらには三遊亭円楽の追悼編が放送されました。これらの特番は、落語界への貢献を讃えるもので、ファンにとっても意義深いものとなっています。

CDの発売

『なごやか寄席』の人気を受け、2009年からは放送された中から選りすぐりの作品がCDとして発売される取り組みも始まりました。これにより、未放送の内容を含むCDの販売が行われ、多くの落語ファンに受け入れられています。この商品の発売は、特典付きの販売も行われたため、多くのリスナーの関心を引きました。

終わりに

『なごやか寄席』は、数十年にわたって多くの人々を楽しませ、今もなおその精神を引き継いでいます。地元の文化を支える重要な存在として、今後もさらに大切にされていくことでしょう。

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